<本調査に関して>
株式会社MEMOCO(本社:東京都渋谷区、代表:熊田 貴行)は、同社が品質管理および記事制作を請け負うsumnaraと合同で中古マンションの購入経験者の男女113名を対象に、「中古マンション購入後の水道光熱費」についてのアンケート調査を実施しました。
調査概要
調査内容:「中古マンション購入後の水道光熱費」についてのアンケート調査
調査期間:2025年1月29日(水)〜2025年2月28日(金)
調査方法:インターネット調査(クラウドソーシングサービス)
調査人数:113人
調査対象:男性56人、女性57人
回答者について
まずは、回答者の年代と男女の割合をご紹介します。
回答者の年代

- 20代:約18%
- 30代:約21%
- 40代:約38%
- 50代:約16%
- 60代 以上:約5%
回答者の性別

- 男性:約50%
- 女性:約50%
中古マンションの購入と水道光熱費
中古マンション購入経験者に「物件への転居後、水道光熱費は変化しましたか?」と質問しました。

- 高くなった:約22%
- どちらかというと高くなった:約52%
- どちらかというと安くなった:約21%
- 安くなった:約5%
中古マンション購入経験者の約74%が高くなったと回答しました。続いて、変化率が最も大きかったものについて聞いてみました。

- 電気代:約74%
- ガス代:約18%
- 水道代:約8%
水道光熱費に関して、最も高くなったと感じたものは電気代の約74%でした。続いてガス代の約18%、水道代は最も少なく約8%となりました。さらに水道光熱費に関してその変動幅に関して聞いてみました。

- 60%以上高くなった:約3%
- 30〜50%プラス:約15%
- 10〜30%プラス:約40%
- 0.5〜10%プラス:約14%
- 0.5〜10%マイナス:約11%
- 10〜30%マイナス:約12%
- 30〜50%マイナス:約4%
- 60%以上安くなった:約0%
中古マンションへの引越し後の水道光熱費に関して、「10〜30%プラス」と答えた人が最も多く、約40%にもなりました。全体として「プラス」と答えた人が約72%でした。では、その変化率に関して電気代、ガス代、水道代それぞれでみていきましょう。
電気代の変化率とその理由
電気代の変化率
- 60%以上高くなった:約4%
- 30〜50%プラス:約18%
- 10〜30%プラス:約40%
- 0.5〜10%プラス:約13%
- 0.5〜10%マイナス:約13%
- 10〜30%マイナス:約7%
- 30〜50%マイナス:約5%
- 60%以上安くなった:約0%
「電気代が最も値上がりした」と回答した人の理由
- 「マンションの管理組合で一括受電契約をしていない」(50代 男性)
- 「結婚して子供も生まれたので、日中の生活時間が長くなったせい」(40代 男性)
- 「家が広くなった分、エアコン代がかさんでいると思います」(50代 男性)
- 「契約しているアンペア数が増えたことと、家族が増えたから」(30代 男性)
電気代に関して、「プラス」と回答した人は約75%と全体の4分の3が高くなったと感じていました。理由としてはマンション自体が電気の一括受電契約をしておらず、各家庭ごとの契約になっていることがあるようです。一般的に一括受電契約の場合が個別よりも電気代が安く抑えられるため、契約時の要チェックポイントと言えるでしょう。また、部屋数が増えたことによりエアコン代が増えたことや、契約しているアンペア数も関係しているようです。
ガス代の変化率とその理由
ガス代の変化率
- 60%以上高くなった:約0%
- 30〜50%プラス:約5%
- 10〜30%プラス:約25%
- 0.5〜10%プラス:約20%
- 0.5〜10%マイナス:約5%
- 10〜30%マイナス:約30%
- 30〜50%マイナス:約5%
- 60%以上安くなった:約10%
「ガス代が最も値上がりした」と回答した人の理由
- 「お家で自炊することが多くなったから」(30代 女性)
- 「プロパンガスになったため。」(20代 女性)
- 「ガス給湯器になったから」(40代 男性)
ガス代に関しては最も大きな割合を示したのが「10〜30%マイナス」の約30%でした。原因としてプロパンガスから都市ガスへ切り替わったことが考えられます。マンションのタイプによってはその逆もあるようですので、物件選びの際は要チェックなポイントと言えます。また、今までオール電化だった場合、ガス給湯器になるとそれだけガス代が目に見えるようになり増えたと感じることがあるようです。
水道代の変化率とその理由
水道代の変化率
- 60%以上高くなった:約0%
- 30〜50%プラス:約11%
- 10〜30%プラス:約67%
- 0.5〜10%プラス:約11%
- 0.5〜10%マイナス:約0%
- 10〜30%マイナス:約11%
- 30〜50%マイナス:約0%
- 60%以上安くなった:約0%
「水道代が最も値上がりした」と回答した人の理由
- 「水道代が最も値上がりした」と回答した人の理由
- 「以前は水道代込みだったため」(40代 女性)
- 「マンションの維持費のコストが高いからだと思います」(60代以上 男性)
- 「湯船に浸かるようになった」(40代 女性)
- 「水道代だけ定額で家賃と一緒に請求されていたから」(30代 女性)
水道代に関しても10〜30%高くなったと回答した人が最も多い結果となりました。他の光熱費と比べて、地域内での水道代が一定であり、地域内での移動に際しては変化を感じにくいということが考えられます。また、家賃と水道代が今まで一括で請求されていたものが、個別の請求となり、高く感じるということもあるでしょう。
中古マンション購入時の水道光熱費の想定について
これまでみてきた水道光熱費の変化に関して、中古マンション購入時に想定していたかどうかを聞いてみました。

- 想定していた:約34%
- どちらかというと想定していた:約43%
- どちらかというと想定していなかった:約17%
- 想定していなかった:約6%
中古マンションへの引っ越しに伴う水道光熱費の変動に関して「想定していた」「どちらかというと想定していた」と回答している人が全体の約77%になりました。大半の人が中古マンションへの引っ越しに伴う水道光熱費の変動は想定しているようです。
「高くなった」と答えた人は想定していたのか?
続いて水道光熱費に関して「高くなった」と回答していた人その変化をどの程度想定していたのかをみてみましょう。
- 想定していた:約37%
- どちらかというと想定していた:約45%
- どちらかというと想定していなかった:約13%
- 想定していなかった:約5%
水道光熱費の変動、特に「高くなった」と回答した人の中では「想定していた」「どちらかというと想定していた」と回答している人が約82%になりました。一方、約18%の人は想定外のことのようです。電気代でいえば一括受電契約なのかどうか、部屋数や部屋の広さがどの程度変わるのかは確認しておきたいですね。ガス代はプロパンなのか都市ガスなのかは確認したいところ。水道に関しては、地域が変わる場合はその地域の水道代は確認しておきましょう。
まとめ
今回は中古マンションの購入経験者に引っ越し後の水道光熱費の変動に関してアンケートを実施しました。大半の人は変動することを想定しており、高くなることも想定しているようでした。ただし、変動幅として10〜30%は高くなるのが多いようです。これは日々の家計にとっても無視できないものですので、電気代やガス代、水道代に関しては目安でも確認しておくと良いでしょう。