子どもが生まれたり、成長したりするにつれて「そろそろ家がほしい」と感じるご家庭は多いのではないでしょうか。とくに中古マンションの購入を検討していると、間取りや広さに目がいきがちです。しかし実際に住み始めてから「もっと重視すべきだった」と感じるのは、エリアや立地、日当たりや騒音といった環境、そしてマンションの管理状態といった“変えられない条件”であることが分かっています。
そこでこの記事では、子育て世帯が後悔しない中古マンション選びをするために知っておきたい「間取りより大切な3つの視点」を、データと実例をもとにわかりやすく紹介します。
今の住まいが手狭になってきたと感じ始めた方は、ぜひご一読ください。
子育て世帯が住んでから気づいた“本当に重視すべきこと”

国土交通省「2023年住生活総合調査 P49⑥ 既存住宅取得の際の選択条件(既存住宅購入を希望する世帯)」
国土交通省「住生活総合調査(2023年速報)」によると、子育て世帯の多くが住宅に求める条件として「広さ・間取り」を重視しています。子どもの成長に伴い、十分な生活空間を確保したいという思いは、住み始めてからさらに強くなる傾向があります。
一方で、中古住宅購入時に最も重視されたのは「希望する立地」(55.7%)に、次いで「広さ・間取り」(16.9%)、「性能面」(8.8%)とつづき、「立地環境の良さ」を購入理由に挙げた人は新築・中古問わず約半数にのぼります。
以上のデータから、利便性や通学環境、治安の良さといった『変えられない要素』が、住んでからの満足度を左右することが分かります。
【変えられない3つの視点】とは何か?
子育て世帯の中古マンションの選び方では、部屋数やスペース設計に捉われてしまいがち。ですが、それよりも大切にしたいのは『変えられない3つの視点』。この3つの視点について、以下で詳しく見ていきましょう。
1|エリア・立地(通園・通学、通勤、周辺環境)
居住を希望するエリアの治安や学区内の小学校の評判、教育施設・医療機関、児童クラブや遊び場(公園・広場)への近さなど、子育て世帯での子どもに関する環境の重要性は、成長に伴って徐々に実感するケースが多いです。それに加えて、親の通勤のしやすさや、周辺施設の利便性の高さが『変えられない3つの視点』の内の1つに挙げられます。
2|展望(日差し・風通し・騒音など環境)
家族が住まいの中で生活する上で、間取りを物理的な要素とするならば、日差し・風通し・騒音などの環境は、無形の要素=変えられない視点といえます。部屋が暗かったり、じめじめと湿った空気だったり、近隣からの生活音が気になったりするのであれば、いくら間取りが良くても『理想の暮らし』からは程遠いですよね。住まいは間取りだけでなく『快適さ』も伴うことが大切です。
3|管理状態(安全・安心)
子育て世帯が中古マンションの選び方で不安に思うのは、建物の安全性ではないでしょうか。そこで、中古マンションの安全性を確認できる目安が『管理状況』です。管理状況とは、マンションの共用・専用部分や修繕状況、修繕積立金や管理費の状況のことをいいます。これらは特に中古マンション購入において、安全性や快適な環境に影響を及ぼすため、施工会社による丁寧な確認が必要です。

『変えられない3つの視点』は、快適な暮らしに関わる大切な視点であるとともに、将来的に売却をする上での資産価値に直結するポイントです。
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「間取りはあとから変えられる」なら、まずは変えられない条件に注目して物件を選びましょう。スムナラでは、リノベ向き物件が揃った中古マンションを多数掲載しています。
間取りはリノベで“家族構成と暮らし方”に合わせて変えられる
これまでに解説した『変えられない3つの視点』に合う中古マンションに出会えれば、つぎに考えるのは間取りのこと。はじめから完成を意識せず、リノベーションによって“家族構成と暮らし方”に合わせた間取り変更を検討しましょう。
間取り変更をする際のポイントは?
間取り変更で意識したいのは「余白」を意識することです。
兄弟姉妹で将来的に部屋を仕切る予定なら、今は1つでOKな「アウトライン設計」を取り入れる |
リビングとダイニングの間に多目的スペースをつくり、キッズスペースや客間、将来的には子ども部屋へと活用する |
寝室とワークスペースを一体化させ、必要に応じて間仕切りで区切り、個室としても使えるようにする |
このように、空間の用途を限定せずに“どのように使っていくか”を想像しながら、多目的に活用するための余白をつくることで、家族構成や暮らしの変化に寄り添える間取りが叶うでしょう。
子育て世帯が3つの視点を意識した「変化に合わせられる設計」の事例
最後に、子育て世帯が“3つの視点”を意識した、変化に合わせられる設計を施した事例を2つ紹介します。
変化を愉しむ家(マンション/居住人数:4人)








視点① エリア・立地
ご夫婦は「通勤に自転車10分以内」「子どもの通学にも便利」という条件を明確に設定。駅近かつ徒歩圏に公園もあり、利便と安心を両立できる立地が決め手になっています。
視点② 展望
窓の多い設計により、光が部屋全体に行き渡る工夫を実現。明るく風通しも良い空間が、日々の暮らしの心地よさに寄与しています。
視点③ 管理状態
築年数の古いマンションながら、リノベ前に管理状態の詳細な確認・メンテナンス計画を行い、安全にリノベーションを実現。管理体制への配慮が信頼感に繋がりました。
余白と回遊性のある猫との暮らし(マンション/居住人数:3人)








視点① エリア・立地
子育て将来を想定し、住環境の良いエリアを選択。通学・通園の時間、そして公園・病院が徒歩圏に揃っており、安心の住環境を重視しています。
視点② 展望
大きな窓と回遊性がある間取りにより、「日当たり・風通し・視線の抜け」を確保。光が奥まで届くことで、家全体が明るく風通し良好な空間になりました。
視点③ 管理状態
築年数のある中古マンションでも、「構造や修繕計画」のチェックを徹底。回遊動線の設計と合わせて、将来にわたって安心して住み続けられるように配慮されています。
まとめ|中古マンションは間取りではなく「変えられない価値」で選ぼう
子育て中の家族が、中古マンションを選ぶ際には間取りや広さに意識が向きがちです。ですが「エリア・立地」「展望」「管理状態」の3つは、住んでからは変えられない価値であることを解説しました。これら3つの視点を意識した物件選びをすることで、将来的に売却をする際の資産にも直結します。ですが、変えられない価値を兼ね備えた中古マンションを選ぶには、家族の希望とプロの目利きの両方が必要です。
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