株式会社MEMOCO(本社:東京都渋谷区、代表:熊田貴行)は、同社が品質管理および記事制作を請け負うスムナラと合同で、中古マンションの購入経験者男女118名を対象に、「中古マンションの購入後の満足度」についてのアンケート調査を実施しました。
調査概要
調査内容:「中古マンションの購入後の満足度に関するアンケート」についてのアンケート調査
調査期間:2025年3月8日(土)〜2025年8月1日(金)
調査方法:インターネット調査(クラウドソーシングサービス)
調査人数:119人
調査対象:男性69人、女性50人
回答者について
回答者の性別

- 男性:約58%
- 女性:約42%
回答者の年代

- 20代:約15%
- 30代:約27%
- 40代:約36%
- 50代:約19%
- 60代以上:約3%
中古マンション購入の希望度

中古マンション購入への希望度について調査した結果、多くの回答者が中古マンションを積極的に選択していることが明らかになりました。新築への憧れを持ちながらも、現実的な判断で中古を選ぶ層が一定数存在することも確認できました。
- 購入希望度の分布 希望していた:約40%
- どちらかといえば希望していた:約39%
- どちらかといえば新築がよかった:約18%
- 新築がよかった:約3%
中古マンションを選ぶ理由
中古マンション購入を希望する理由として、以下のような声が多く聞かれました。集まったコメントをトピックごとにまとめて紹介します。
価格面のメリット
- 「新築は高額すぎるので、消去法に近い理由」
- 「金額的な問題です」
コストパフォーマンス
- 「価格が抑えられるから」
- 「値段が安いから」
立地条件の良さ
- 「新築では手が出ない立地に住んでいる」
- 「立地や広さの選択肢が広がる」
資産価値の安定性
- 「新築プレミアムが剥がれているので」
- 「割高感が消えている」
約79%の回答者が中古マンションを積極的に希望していることから、価格と立地のバランスを重視する購入者が多数を占めることが分かります。新築へのこだわりよりも、実用性と経済性を優先する傾向が顕著に現れています。
中古マンション購入後の満足度

中古マンション購入後の満足度は非常に高く、ほぼ全ての購入者が満足している結果となりました。不満を抱える購入者はわずか約1%にとどまり、中古マンション市場の成熟度と購入者の適切な物件選択能力を示しています。
- 満足:約54%
- どちらかというと満足:約45%
- どちらかというと不満:約1%
- 不満:約0%
満足度が高い理由
購入者が満足している理由は多岐にわたりますが、主な要因は以下の通りです
①コストパフォーマンスの高さ
- 「新築では手が出ない立地に住んでいる」
- 「価格が抑えられたから」
- 「コストパフォーマンスの面で満足しています」
- 「安価に築浅物件を手に入れることができた」
②物件の状態の良さ
- 「思っていたより綺麗で不便はないから」
- 「中古だけどデザインが気に入ってるから」
- 「リノベーションされていたから」
- 「築15年ですがわりと綺麗でした」
③住環境への満足
- 「住みやすい」
- 「生活環境としてマッチしていて不便性がない」
- 「駅から近くて通勤に便利」
- 「広い間取で日当たりもよく、駅も近く、満足」
約99%という圧倒的な満足度は、中古マンション市場が購入者のニーズを適切に満たしていることを示しています。価格面での納得感と物件の実際の住み心地の良さが、高い満足度につながっていると考えられます。
年代別にみる中古マンション購入の特徴
年代によって中古マンション購入の動機や満足要因に違いが見られます。各世代の経済状況やライフステージに応じた選択理由が明確に現れており、中古マンション市場の幅広い層への対応力を示しています。
20代の特徴
20代の購入者は全体の約15%を占め、以下のような特徴が見られます:
- 価格重視:「安いから」「コスパがいいから」
- 初回購入:「自分の手の届く範囲の価格だったから」
- 将来性考慮:「理想のリノベーションができたから」
30代・40代の特徴
30代・40代は購入者の約63%を占める主力層で、以下の傾向があります:
- 家族のニーズ:「家族みんなが快適」「理想的な間取り」
- 立地重視:「希望する立地にあって」「駅チカ、商業施設が多い」
- 経済的合理性:「予算内で広さや設備が充実した物件」
50代以上の特徴
50代以上の購入者は約22%を占め、以下の視点が特徴的です:
- 資産価値重視:「購入時より資産価値が上がり」
- 利便性重視:「住むのに便利」「防犯も楽」
- 安定志向:「問題なく暮らせているから」
各年代とも価格面でのメリットを重視しつつ、それぞれのライフステージに応じた満足要因を持っています。若年層はコストパフォーマンス、中年層は家族のニーズ、高年層は利便性と安定性を重視する傾向が明確です。
性別による購入動機の違い
男女間で中古マンション購入の動機に若干の違いが見られました。女性は実用性と居住環境を、男性は経済性と合理性を重視する傾向があります。しかし、最終的な満足度に性別による大きな差は見られませんでした。
女性回答者の特徴
- 居住環境重視:「生活するのにある程度便利だから」
- 状態への配慮:「綺麗な状態だったから」
- リフォーム志向:「自分で水回りをリフォームできたから」
男性回答者の特徴
- 価格重視:「値段が安いから」「金額的な問題です」
- 合理性重視:「新築プレミアムが剥がれている」
- 投資的視点:「耐久性や価値がすでに実証済み」
性別による違いはあるものの、両者とも中古マンションの価格メリットと実際の住み心地に満足している点は共通しています。購入後の満足度に性別差がほとんどないことは、中古マンション市場の成熟を示しています。
まとめ:調査から見える中古マンション市場の実態
本調査結果から、中古マンション市場は購入者のニーズに適切に応えている健全な市場であることが明らかになりました。約99%という極めて高い満足度は、物件の質と価格のバランスが取れていることを示しています。
約79%が中古マンションを積極的に選択し、約99%が購入に満足している現状は、中古マンション市場の更なる成長を示唆しています。新築偏重の風潮から、実用性と経済性を重視する成熟した住宅選択へと消費者意識が変化していることが読み取れます。
価格面でのメリットを最大の理由としながらも、実際の住み心地や利便性においても高い満足度を得ている中古マンション購入者の声は、今後の住宅選択の指針となるでしょう。中古マンション市場は、多様なニーズに応える選択肢として、ますます重要な役割を果たすと予想されます。