フラットフロアとは?仕組みや特徴、メリット・デメリットや「バリアフリー」「ステップフリー」との違いを解説

フラットフロアとは、段差がほとんどない床で、部屋と部屋の間に高低差がないつくりを指す。つまづいたり転んだりするリスクが減るため、子どもや高齢者がいる家庭には嬉しいポイントだ。掃除機や荷物の移動もしやすく、ストレスも感じにくい。見た目もすっきりしていて、空間が広く感じられる効果もある。

本記事では、フラットフロアの仕組みや特徴、メリット・デメリットや「バリアフリー」「ステップフリー」との違いを解説する。

目次

フラットフロアとは

フラットフロアとは、マンション内の部屋と廊下、キッチンやトイレまで床に段差がない設計を指す。つまずく心配が少なく、子どもや高齢者にも安心な作りなのが特徴だ。バリアフリーを意識した住まいにしたい人には最適だろう。

また、掃除機やワゴンもスムーズに移動できるため、日常の動線も快適。見た目もすっきりし、部屋全体が広く感じられる利点もある。ただし、水回りの床が少し高くなる「逆段差」がある場合は注意が必要だ。

全体として、フラットフロアは使いやすさと安心感を重視する人にとって非常に魅力的な仕様といえる。将来を見据えた住まい選びの基準にもなり得る設計だ。

フラットフロアの特徴・メリット・デメリット

メリットデメリット
部屋のつながりがスムーズで移動がラク
つまずく心配が減り、小さな子どもや高齢者も安心
見た目がすっきりしていて、空間が広く感じられる
水が広がりやすく、掃除が大変になる
音が響きやすく、生活音が気になる可能性がある
工事の手間が増え、修理費が高くなるケースがある

フラットフロアはどんなマンションに使われている?

フラットフロアは、新しい分譲マンション高級賃貸で採用されることが多い。特に子どもや高齢者がいる家庭では、安全性が重視されるため人気が高い。また、玄関からリビングまで段差がないことで、つまずきや転倒のリスクを減らせる点も魅力。

バリアフリーの考えを取り入れた物件にも多く見られ、将来を見据えた住まいを求める人にはぴったり。さらに、掃除がしやすく見た目もすっきりするため、生活のしやすさを重視する人にも向いている。

フラットフロアと「バリアフリー」や「ステップフリー」の違い

フラットフロアに似た言葉で「バリアフリー」や「ステップフリー」がある。

「バリアフリー」とは、年齢や体の状態に関係なく、安全に暮らせるよう配慮された環境のこと。段差をなくしたり手すりをつけたりする工夫などがある。高齢者や体の不自由な人でも移動しやすくなるため、ケガの予防にもつながるのが特徴だ。フラットフロアは、このバリアフリーの一部である。

「ステップフリー」は、生活の中で使う場所に段差がないこと。例えば、玄関から廊下、トイレやお風呂まで、よく使う場所の床をできるだけ平らにしたつくりを指す。フラットフロアは全体を指すのに対し、ステップフリーは一部を指す点に違いがある。

将来を見据えて安心な住まいを選びたいなら、フラットフロアの方が無難。マンション購入時には両者の違いを理解しておくべきだ。

フラットフロアはこんな人におすすめ

フラットフロアは、小さな子どもや高齢者がいる家庭に最適だ。段差がないからつまずく心配が少なく、安心して暮らせる。掃除もしやすく見た目もすっきりするのが特徴だ。

また、ベビーカーやキャリーケースを使う人にも便利。将来のバリアフリーを考えても無駄にならない。家具の配置にも影響が出にくく、レイアウトの自由度が高い点も魅力だ。特に、マンションを長く快適に使いたい人には向いている。

フラットフロアに関するよくある質問

古いマンションにもフラットフロアはある?

築年数が古い物件には少ない傾向がある。ただし、リフォームで対応できるケースもある。気になる場合は内覧時に床の段差を確認しておこう。

フラットフロアは高いのか?

一般的な仕様になってきているため、特別に費用がかかるケースは少ない。むしろ住みやすさを考えるとコスパは高いといえる。

将来的なバリアフリー化に有利?

段差がないぶん、手すりの取り付けもしやすく、車椅子でも移動が楽になるため、高齢化に備えた住まいづくりには好都合といえる。

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