マンションのベランダにウッドデッキは設置できる？メリットやデメリット、「テラス」や「バルコニー」との違いを解説

2025年2月12日

ウッドデッキとは、家の外に設置する木製の床スペースで、庭やバルコニーを活用するための設備である。リビングから繋がることが多く、屋外でのくつろぎや食事を楽しむ場所として人気だ。素材は天然木や人工木が使われ、見た目の温かさやメンテナンス性が選ぶポイントになる。

本記事では、マンションのベランダにウッドデッキを設置するメリットやウッドデッキがおすすめな人について解説する。

ウッドデッキとは

ウッドデッキとは、家の外に設置する木製の床で、庭やベランダを快適な空間に変える設備である。リビングから続く形で設置されることが多く、家族や友人と過ごす場所として活用される。外の風や自然を感じながらくつろげるため、庭がなくてもマンションのバルコニーに取り入れるケースも増えている。

素材は天然木や樹脂が使われ、耐久性やメンテナンスのしやすさで選べる。日差しを避ける屋根や手すりをつければ安全性も高まる。家の印象をおしゃれに変えられるため、住環境を向上させたい人に人気の設備だ。

メリット	デメリット
外で過ごすような開放感を得られる内と外の境界が緩やかになり、視覚的に広がりが生まれる小さな鉢植えや緑を育てる場所に適している	メンテナンスを怠ると寿命が短くなるシロアリや虫が寄りつきやすい設置費用やメンテナンス費用が高くなる場合がある

ウッドデッキは、主に広めのバルコニーや専用庭があるマンションで採用される。特に、ファミリー層や自然を感じたい人に人気が高く、居住空間を広げる効果があり、リビングからのつながりを楽しめる点が特徴だ。

新築やリノベーション済みのマンションでは、あらかじめ設置されている場合も多く、手軽に設置可能な商品が増え、後から導入するケースも見られる。素材には木材や樹脂が使われ、デザインやコスト面で選択肢が豊富だ。自分に合ったスタイルを選べば、マンション暮らしに快適さと癒やしをプラスできる。

ウッドデッキに似た言葉で「テラス」や「バルコニー」がある。

「テラス」は、コンクリートやタイルで舗装された平らなスペースを指す。庭の一部や建物周りに設置され、アウトドアダイニングや植物のディスプレイに利用されることが多い。

一方で「バルコニー」は、建物の高層部分に設けられた屋外スペースだ。手すりや柵で囲まれ、空中に張り出した形状をしている場合が一般的である。

ウッドデッキは主に庭付きの戸建てに多く見られ、バルコニーはマンションなどの集合住宅で利用されやすい。どちらも屋外でのくつろぎスペースとして魅力的だが、設置環境や用途に応じて選ぶ必要がある。例えば、家庭菜園を楽しむならバルコニーでも可能だが、バーベキューをするならウッドデッキの方が適しているだろう。

ウッドデッキは、外での時間を楽しみたい人に最適な選択である。家族や友人とバーベキューをしたり子どもが遊ぶスペースにしたりと、使い方は自由。自然を感じながらリラックスできる空間が自宅に加わるのは魅力的だ。

庭が狭くても設置可能なタイプもあり、マンションのベランダでも対応できる商品がある。特に、アウトドア気分を手軽に味わいたい人にはおすすめだ。掃除やメンテナンスも簡単で、初心者でも扱いやすい設計のものが多い。家具を置いてリビングの延長として使えば、より快適な空間になるだろう。

マンションにウッドデッキを設置する際の注意点は？

ウッドデッキを設置するのであれば以下の点に注意が必要だ。

マンションの管理規約でバルコニーの改装が許可されているか確認する必要がある。違反すると撤去を求められる可能性がある。デッキを設置しても排水口を塞がない工夫が重要であり、水が溜まると他の住民にも迷惑がかかる。

また、ウッドデッキの重量に耐え切れず損傷するリスクがある点にも注意しよう。さらに、屋外に設置する場合は劣化が早いため、定期的なメンテナンスが必要だ。ほかにも、火災対策がされていないと火災の原因にもなるので事前に確認しておこう。

予算はどれくらい？

一般的には、10万円から50万円程度が目安。安価な選択肢として人工木材を使えば10万円台で収まることが多い。

一方、天然木を選ぶ場合、耐久性や見た目の良さから30万円以上かかることがある。また、設置面積が広くなるほど費用は増える。DIYで施工することで費用を抑えることも可能だ。

メンテナンスは必要？

ウッドデッキは定期的なメンテナンスが必要である。放置すれば傷みが進み、美観や安全性が損なわれる恐れがある。特に木材は湿気や日光の影響を受けやすい。具体的には、汚れやカビを防ぐための清掃や表面の塗装を定期的に見直す必要がある。さらに、劣化した部分の交換や修理も重要となる。

マンションの場合、専有部分か共有部分かによって管理責任や費用負担が異なる点にも注意が必要だ。専有部分なら自身での対応、共有部分なら管理組合と相談することになるだろう。日頃の手入れ次第でウッドデッキの寿命や快適さは大きく変わる。定期的なメンテナンスが快適な空間を保つ秘訣と言える。