マンション売却時はエアコンを外すのが基本!残す場合の注意点も解説

「マンションを売却する時、エアコンはどうすればいいの?」

マンションを売却する時のエアコンは外すのがいいのか、それともつけたままでいいのか迷いますね。

結論としては、マンション売却時にはエアコンは撤去するのが基本です。

不動産には通常「現状渡し」という慣習があり、売買時には何もないまっさらな状態で引き渡すことが昔からのならわしだからです。

▼マンション売却時に撤去するもの

マンション売却時に撤去するもの

ただし、買主の合意を得られれば例外としてエアコンを残していい場合もあります

【マンション売却時にエアコンを残してもいいケース】

  • 売主がエアコンを必要とせず、買主が必要としている場合
  • エアコンは古いが買主が残すことを希望している場合
  • 特殊なエアコンなので買主が残すことを強く希望している場合

本記事ではマンションを売却する際エアコンをどうすべきかについて、以下のようなことを詳しく解説していきます。

▼本記事でわかること

  • マンション売却時のエアコンは引き渡すのが基本
  • マンション売却時にエアコンを撤去したほうがいい4つの理由
  • 例外として残すケース
  • エアコンを残す場合の注意点
  • エアコンを撤去する際にかかる費用
  • エアコンを撤去する場合の注意点

最後まで読むと、ご自分の場合エアコンをどうしたらいいかが分かりますよ。トラブルを回避してスムーズにマンションを売却するために、どうぞ読み進めてください。

目次

1.マンション売却時のエアコンは撤去して引き渡すのが基本

まずはマンション売却時におけるエアコンの扱いのルールについて解説していきます。不動産関連のルールの中でエアコンはどう扱われるのかを、

  • エアコンの扱いに関するルールは特にない
  • マンション売却時のエアコンは一般的に撤去するもの
  • マンション売却時に撤去しないもの

という順番で説明していきますね。

1-1.エアコンの扱いに関するルールは特にない

マンション売却時のエアコンの処遇については、法律的には明確なルールは定められていません。エアコンを外すか置いていくかについては、不動産業界の慣習やマンションを売却する側の売主に委ねられています。

エアコンは一般的に売主の所有物なので、新居に持っていきたいと思えば取り外して持っていけばいいですし、残したい場合は買主と相談して合意できれば残していっても良いということになります。

ただ、不動産業界としては、「マンション売却時のエアコンは撤去するもの」という独自の慣習があります。その独自の慣習とはどのようなものなのか、以下で詳しく説明しますね。

1-2.マンション売却時のエアコンは一般的に撤去するもの

不動産は通常「現状渡し」という慣習があり、売買時には何もないまっさらな状態で引き渡すことが昔からのならわしです。

ただし、何もない状態といっても、

  • 生活上、最低限必要なので残しておくべきもの→主要設備
  • より過ごしやすくするために売主が後から設置するもの→付帯設備

と大きく分類されています。付帯設備は後から設置するものなので退去時には撤去します。新たな買主が入居した際には、買主が自分で設置するのが一般的です。

これを踏まえると、マンション売却時のエアコンは一般的には「付帯設備」に分類され、撤去すべきものです。

付帯設備とは、後から取り付けられるもの全般を指します。具体的には以下のようなものです。

▼マンション売却時に撤去するもの(付帯設備)

マンション売却時に撤去するもの

ご覧いただいたとおり、エアコンは付帯設備に当たるので、撤去するものになります。

ただし、マンション購入時にエアコンがついていた場合は別です。こうした場合、売買契約書にも付帯設備の一覧にエアコンと記されているはずです。

しかし、一般的にはエアコンは入居者が取り付けて設置するものなので、退去する際には撤去しなければなりません。自己判断で設置したままにすると、トラブルの元になるので注意しましょう。

1-3.マンション売却時に撤去しないもの

エアコンや家具などは付帯設備になりますが、反対に撤去しない「主要設備」も知っておきましょう。主要設備は以下のものになります。

▼マンション撤去時に撤去しないもの(主要設備)

マンション撤去時に撤去しないもの

これらのものは、一般的にマンション購入時から標準装備として備わっているものです。例えば、インターホンが気に入っているからといって、マンション売却時に勝手に取り外して新居に持っていってはいけません。

主要設備についても付帯設備と同様に契約書の付帯設備の一覧で記載されていて、マンション売却時に取り外して持っていけないためご注意ください。

2.マンション売却時にエアコンを撤去したほうがいい理由

前章では不動産業界の慣習的な話としてエアコンは撤去するのが一般的ということを説明しましたが、それ以外にもマンション売却時にはエアコンを撤去したほうがいい理由があります。それは、

  • エアコンは残留物とみなされ撤去費用を求められる可能性がある
  • 売却後に故障した際、契約不適合責任に問われる可能性がある
  • 家電は新しいものや好みのものを買いたい買主が多い
  • エアコン付きだからといって物件の査定額が高くなるわけではない

の4つです。

一つずつ詳しく説明しますね。

2-1.【理由1】エアコンは残留物とみなされ撤去費用を求められる可能性がある

先程「1-2.マンション売却時のエアコンは一般的に撤去するもの」でお伝えしたように、エアコンはマンション売却時には一般的に撤去するものです。したがって、エアコンが残っていると、残留物とみなされて撤去を求められる可能性があります。残留物とは撤去すべきなのに残ってしまっている物のことです。

先程も述べたように、不動産は通常「現状渡し」です。

現状渡しとは、主要設備のみがある状態のこと。付帯設備であるエアコンが残っていると、不動産会社から撤去費用を請求されることがあるので気をつけましょう。

2-2.【理由2】売却後の設備保証にエアコンも該当する

2つ目の理由は、エアコンは売却後の設備保証に含まれるため、エアコンを残したままマンションを売却した後に不具合が生じた場合の保証が必要です。

2-3.【理由3】家電は新しいものや好みのものを買いたい買主が多い

3つ目の理由としては、エアコンを含む家電などは、新しいものや好みのものを買いたい買主が多いということです。

ほとんどの人は新居に引っ越したら家具や家電を自分好みのものに一新して新しい生活をスタートさせたいと思うことは、容易に想像できます。インテリアのデザインなどにこだわりのある人ならなおさらです。

エアコンに関しても、今はデザインもスタイリッシュなものなど豊富で、機能や特徴もブランドによって様々です。エアコンを残したままにすることは、いらぬお節介になってしまう可能性もあるのです。

エアコンは高額な家電なので残してあるとありがたいという買主もいるかもしれませんが、新しいものや好みのものを買いたい買主が多いということも考慮しましょう。

2-4.【理由4】エアコン付きだからといって物件の査定額が高くなるわけではない

4つ目の理由は、マンションの査定額にエアコンは影響しないので、査定額を上げる目的でエアコンを置いていっても意味はないということです。

マンションを売却する際、できるだけ高く売りたいのでエアコン付きなら高く売れるのでは?と考える方もいるでしょう。しかし、結論からいうと、エアコンが付いていてもマンションの査定額には関係ありません。

先程もお伝えしたとおり、エアコンは付帯設備で本来撤去すべきものです。いくら高価で新しいエアコンが付いていたとしても、買主が希望しなければ基本的に撤去してしまいます。エアコンを残してもマンション自体の査定額が高くなるわけではないので注意しましょう。

3.【例外】マンション売却時は基本的にエアコンを撤去するが、残すケースもある

これまで述べてきたように、マンション売却時のエアコンは撤去するのが基本です。しかし、例外として残すケースもあります。それは、買主と売主の利害が一致し、合意した場合です。

買主と売主の利害が一致して合意に至るケースとしては、

  • 売主がエアコンを必要とせず、買主が必要としている場合
  • エアコンは古いが買主が残すことを希望している場合
  • 特殊なエアコンなので買主が残すことを強く希望している場合

という場合です。上記3つのケースのいずれかに当てはまる場合は、エアコンを残せる可能性が高いです。

それぞれのケースについて詳しく説明していくので、エアコンを残して引き渡したいという方は当てはまるものがないかチェックしてくださいね。

3-1.【ケース1】売主がエアコンを必要とせず、買主が必要としている場合

売主がエアコンを必要とせず、反対に買主が必要としている場合はエアコンを残す可能性が高いです。ような

例えば以下のような場合です。

売主・・・エアコンが新居の畳数に合わないので持っていけない→必要ない

買主・・・エアコンは高いのでできれば自分で買いたくない  →必要

もしも、売主の新居にエアコンの畳数が合わない場合は、エアコンを新居に持っていくことはできず不要となりますね。反対に、エアコンは10万円以上と高額なため、買主が中古でもいいので譲ってもらいたいと思っていたとします。

この場合、売主と買主の利害が一致しています。このように、売主がエアコンを必要とせず、かつ買主が必要としているようなケースでは、不動産会社を介して売主と買主の合意の上でエアコンを残します。

3-2.【ケース2】エアコンは古いが買主が残すことを希望している場合

2つ目のケースは、買主がエアコンが古くてもいいから残してほしいと希望している場合です。

何度も言うように、エアコンは高額家電です。少しでも出費を抑えたい買主が、故障する可能性があっても構わないからエアコンを残してほしいと希望するケースもあります。

売主にしてみても、いつ壊れるか分からないエアコンをわざわざ新居に持っていくよりも、いずれ買い替えるなら住み替えのついでにエアコンも買い替えたいと思うでしょう。

このように買主が古いエアコンと承知の上で残すことを希望している場合は、不動産会社と相談して残すことになります。

3-3.【ケース3】特殊なエアコンなので買主が残すことを強く希望している場合

3つ目のケースは、エアコンが特注品である場合や、広い部屋でエアコンを買い替えるとかなりの高額になるような場合です。

マンションの構造に合わせた特注品のエアコンの場合は、新居には合わないので売主は持っていけません。買主にしても、特注品を一から注文するのは大変です。もし壊れていないならそのまま使いたいと思うでしょう。

リビングが20帖以上ある広い空間の場合は、広さに相当するエアコンを買うには20万円〜30万円ほど必要になります。引っ越しなどで出費が重なる買主にとっては、特殊なエアコンや高いエアコンを買い替えるのは痛手ですね。

こういったケースでは買主がエアコンを残すことを強く希望することが多く、不動産会社を介して買主と同意の上でエアコンを残すことになります。

4.マンション売却時にエアコンを残す場合に起こりうるトラブル

前章では、マンション売却時にエアコンを残すケースもあることをお伝えしました。しかし、売買契約書に詳細を記載しておかないと、エアコンを残しても以下のようなトラブルに発展してしまうリスクがあることも知っておかなければなりません。

  • エアコンが故障した場合、売主と買主どちらが修繕費を支払うことになるのか問題になる
  • エアコンが修繕不可能な場合、新しいエアコン購入費を売主が負担しなければならないのか問題になる

もう少し詳しく説明しますね。

4-1.エアコンが故障した場合、売主と買主どちらが修繕費を支払うのか

買主が入居後にエアコンが故障した場合、売買契約書に修繕費について書かれていないとどちらが支払うのかと問題になります。

先程「2-2.【理由2】売却後に故障した際、契約不適合責任に問われる可能性がある」で契約不適合責任について説明しましたが、契約不適合責任では、売買契約した不動産の引き渡し後、買主が瑕疵(傷や欠点)に気づいて1年以内に通告した場合、売主は責任を負わなければならないとされています。

つまり、マンション引き渡し後にエアコンが壊れたことに買主が気づいて1年以内に通告した場合、売主が修繕費用を負担する義務があるということです。

エアコンは主に夏と冬に使うため、入居してすぐに使うとは限りません。例えば、3月末まで問題なく使えていたので、動作確認済みとして4月に引き渡したとします。しかし、買主が8月にエアコンを使おうとした際に故障に気づいて売主に修繕費を請求すれば、売り主は応じなければなりません。

修繕費を負担したくない場合、マンションを売却して契約を結ぶ際に必ず付帯設備表のエアコンについての注意書きとして、修繕費は負担しないことを明記しておきましょう。マンション売却時にエアコンを残す場合の対策としては、「5-3. 付帯設備表に記載する」で詳しく説明します。

4-2.エアコンが修繕不可能な場合、新しいエアコン購入の費用をどちらが負担するのか

新しいエアコンを買うのなら買主が買うのが当然なのでは?と思うかもしれませんが、契約上では売主が動作確認不十分の責任を問われて負担せざるを得ない場合があります。

4-3の例のように、マンションを引き渡してから数ヶ月後に買主が故障に気づき、売主が修繕に応じたものの修理業者から修繕不可能と言われてしまった場合は、新しいエアコンを買い替えなければなりません。

その際、契約書に修繕不可能な場合の買い替えには応じないときちんと明記していないと、「契約時にエアコンが含まれていたのに使えないエアコンが設置されていた」としてエアコンの購入費を請求される可能性も考えられるので注意しましょう。

5.マンション売却時にエアコンを残す際に押さえるべき4つのポイント

マンションにエアコンを残す場合にトラブルを避けるためには、以下のことに注意しなければなりません。

  • 買主の了承を必ず得る
  • 合意書や覚書を作っておく
  • 付帯設備表に記載する
  • 不具合などがあれば予め伝えておく

一つずつ詳しく解説していきます。

5-1.買主の了承を必ず得る

マンション売却時にエアコンを残す際には、買主が希望した場合がほとんどです。しかし、先ほどお伝えしたような、特注品や規格外の大型エアコンなど誰が考えても残すほうがいいと思うような場合であっても、必ず買主の了承を得なければなりません。売主が良かれと思って残したとしても、買主が不要な場合もあるからです。

マンション売却が決まったら「このようなエアコンがありますが、残しますか?」と買主に一言相談し、了承を得ておきましょう。

5-2.合意書や覚書を作っておく

買主がエアコンを残すことに同意したら、合意書や覚書などの書面にしておくことが重要です。口約束のみでは後で“言った言わない”のトラブルになってしまう可能性が高いからです。

不動産会社で必要書類を作成する場合には、エアコンについての合意書や覚書も作って形にしておきましょう。

5-3.付帯設備表に記載する

エアコンを残す際、合意書や覚書の他、契約書の付帯設備表に記載することも忘れずに行いましょう。

具体的には、免責条項として以下のような事項を記しておきます。

免責条項

売買契約の際は、不動産会社が付帯設備表に「エアコン」などとだけ記載している場合は、上記の事項もきちんと明記してもらうようにしましょう。

エアコンの保証は保証人本人のみにしか有効ではありません。もしも引き渡し後にエアコンの修繕が必要になった場合、保証が利かないと買主が全額負担することになります。

保証人はメーカーで手続きを行えば変更することができます。エアコンの保証は商品によりますが5〜10年と長いので、契約時にエアコンの保証人を変更するかどうかも聞いておくとトラブルを防げます。

エアコンの保証

5-4.不具合などがあれば予め伝えておく

エアコンを残してマンションを売却する際に、もしもエアコンに何らかの不具合などがある場合は買主に予め伝えておくことも重要です。

例えば、

  • 冷房や暖房が効かなくなることがある
  • エアコン運転中に止まってしまうことがある
  • 風向きが変更できない
  • リモコンに落ちない汚れがある

などです。エアコンそのものには異常がなくても、室外機やリモコンに問題がある場合もあります。もしも不具合などがあれば予め伝えておきましょう。

6.マンション売却時にエアコンを撤去する際の方法と費用

ここまで読んで、ご自分の場合は撤去したほうがいいのか、それとも残したほうがいいのか判断できたことと思います。そこで本章では、エアコンを撤去する際の費用や方法について解説していきます。

エアコンを取り外す際の費用や方法は、

  • エアコンを撤去する場合
  • エアコンを移設する場合

で少し異なりますのでそれぞれ説明しますね。

6-1.エアコンを撤去する場合

エアコンの撤去とは、エアコンを外してから処分するまでを指します。

エアコン撤去は自分で工具を使って行うこともできますが、高所作業になる上に電気配線などがあるため危険です。そのため、業者に依頼するのが一般的です。ここでは業者に依頼して撤去する際の方法をご紹介します。

基本的にはエアコンを撤去して処分する場合がほとんどですが、中には買い替えるという方もいるでしょう。撤去・処分するケースと買い替えで下取りしてもらうケースでは、依頼する業者やかかる費用が異なります。

エアコンを撤去する場合

それぞれについて説明しますね。

6-1-1.エアコン撤去・処分にかかる費用

撤去・処分してもらうには、

  • 地域指定のリサイクル業者
  • 取り外し業者

に依頼します。

いずれに依頼した場合も費用は以下くらいになります。

エアコン撤去・処分にかかる費用

地域や業者によって費用は多少異なりますが、だいたい1万円前後で撤去してもらえるでしょう。

6-1-2.エアコンを撤去・処分する方法

エアコンを撤去・処分してもらうには、一般的には

  • 地域指定のリサイクル業者
  • 取り外し業者

に依頼します。それぞれの業者の探し方については、以下の方法がおすすめです。

地域指定のリサイクル業者

取り外し業者

特に取り外し業者の場合は複数の業者が見つかるので、ホームページに口コミや体験談などが書かれていれば参考にすると良いでしょう。

6-1-3.エアコンを下取りに出す場合

エアコンを買い替えるのであれば、下取りに出すのがおすすめです。下取りに出すとエアコンを回収してくれる上に、下取り価格となり通常よりも値引いてくれます。

下取りと回収を行っているのは以下のようなところです。

  • エアコンの各メーカー
  • 家電量販店

それぞれリサイクル料と運搬料がかかりますが、メーカーと家電量販店では設定費用などが異なります。

▼エアコン運搬料とリサイクル費用の目安

エアコン運搬料とリサイクル費用の目安

エアコンは室内に取り付ける本体と室外機がセットですが、屋根の上や公団など室外機の設置場所によって追加料金が発生することもあるので問い合わせてみると良いでしょう。

6-2.エアコンを移設する場合

エアコンの移設とは、エアコンを取り外してから新居に取り付けるまでの工程です。売却するマンションのエアコンを外して新居に持っていく場合は、エアコンの移設をすることになります。

エアコンを移設する際には、

  • 引越し業者
  • エアコン専門業者
  • 運搬業者

のいずれかに依頼することになりますが、それぞれ費用体系が異なるので詳しく説明していきます。

6-2-1.エアコン移設にかかる費用

エアコンを移設する場合には、

  • エアコンの取り外し
  • エアコンの設置工事
  • 運搬費用

がかかります。

引越しする際には引越し業者を利用すると思いますが、引越し業者ではエアコンの取り外しから運搬、取り付けまでの移設の一連の作業も行っています。

エアコン専門業者に依頼するという選択肢もありますが、エアコン専門業者には、運搬サービスが含まれていません。移設の際には運搬費がオプションとして追加されるので注意しましょう。

それぞれに依頼した場合の費用相場は以下です。

エアコン移設にかかる費用

加えて、エアコン取り付け業者に依頼する場合、引越し日と日程を調整しなければなりませんが、引越し業者の場合は引越しの一環としてエアコン移設を行っているので手間がなく便利です。

ただし、引越し業者に依頼する場合でも、マンションと新居の規格などが異なる場合は以下のようなオプションで追加料金がかかる場合もあるので注意しましょう。

マンションと新居の規格などが異なる場合

6-2-2.エアコンを移設する方法

エアコンを移設するには、

  • 引越し業者
  • エアコン専門業者
  • 運搬業者

のいずれかに依頼しますが、より安い業者を探すには、以下のような一括サイトなどを利用するのがおすすめです。

見積もりフォームにエアコンの台数や移設希望日を入力すると、5社など複数社の費用を見積もってくれます。電話で無料相談を行っているサイトもあるので、利用してみても良いでしょう。

7.マンション売却時にエアコンを撤去する際の注意点

エアコンの撤去を依頼する業者が決まったら一安心といいたいところですが、実際に撤去作業を行う上での注意点もあります。これを知らないとマンション売却時に損をしたりトラブルの元になったりすることがあるので確認しておきましょう。

  • 売却契約が済むまではエアコンを取り外さない
  • エアコンを撤去することを予め買主に伝えておく

どういうことなのか詳しく説明しますね。

7-1.売却契約が済むまではエアコンを取り外さない

エアコンの撤去は、売却契約を結ぶまでしないでおくべきです。

マンション売却中は何組もの買主候補が内覧をしますが、その際、夏であればマンション室内の温度はとても高く、反対に冬の場合はとても低いです。

酷暑や極寒の中で内覧すると、早く切り上げたい気持ちが先立ってゆっくり見て回ることができない場合があります。じっくり見たとしても「暑かった」「寒かった」というマイナスイメージが残ってしまう可能性もあります。

物件自体が良くてもマイナスイメージを植え付けられていると、複数のマンションを内覧して比べて考える時に候補から外れてしまいかねません。

そのため、エアコンを取り外すと決めていても、マンションの売却契約が済むまでは取り外さないほうが良いです。

7-2.エアコンを撤去することを予め買主に伝えておく

エアコンを撤去する際には、撤去することをできるだけ早く買主にきちんと伝えておくことが重要です。

マンションにはエアコンがついているものもあり、買主に何も伝えないと内覧時で見たエアコンもついているものと勘違いしてしまう可能性があるからです。

内覧時、買主に「エアコンは持っていきます」「エアコンは取り外しておきますね」と買主に一言伝えておきましょう。

8.まとめ

マンション売却時のエアコンは基本的には外すべきということをお伝えしてきました。理由としては、不動産業界の慣習としてエアコンは付帯設備で撤去するものと分類されているからでしたね。

付帯設備には、以下のような後から取り付けるものが挙げられます。

付帯設備

マンション売却時にエアコンを撤去したほうがいい理由は、他にも

  • エアコンは残留物とみなされ撤去費用を求められる可能性がある
  • 売却時に故障した際、引き渡し後1週間は保証期間になる
  • 家電は新しいものや好みのものを買いたい買主が多い
  • エアコン付きだからといって物件の査定額が高くなるわけではない

などがありました。

ただ、例外として、

  • 売主がエアコンを必要とせず、買主が必要としている場合
  • エアコンは古いが買主が残すことを希望している場合
  • 特殊なエアコンなので買主が残すことを強く希望している場合

などで売主と買主の利害が一致した場合には、合意の上でエアコンを残すこともあるとお伝えしました。

ただし、以下のようなトラブルが発生する場合もあるため、十分に気をつけなければなりません。

  • エアコンが故障した場合、売主と買主どちらが修繕費を支払うことになるのか問題になる
  • エアコンが修繕不可能な場合、新しいエアコン購入費を売主が負担しなければならないのか問題になる

こうしたトラブルを回避するためには、

  • 買主の了承を得る必要がある
  • 合意書や覚書を作っておく
  • 付帯設備表に記載する
  • 不具合などがあれば予め伝えておく

の4点に注意しておく必要があります。

基本的にはマンション売却時にはエアコンを取り外すのが基本ですが、エアコンを撤去する場合には地域指定のリサイクル業者や取り外し業者などに依頼し、費用の目安は以下くらいであるとお伝えしました。

費用の目安

買い替えで下取りに出す場合には、メーカーや家電量販店で回収してもらえます。

一方、移設する場合は依頼する業者によって以下のように費用が異なります。

エアコンの移転費用

つけ直す際に今の住居と新居の電圧などの規格が異なると、オプションの追加料金がかかる場合があるので注意しなければなりません。

エアコンを取り外す際には、

  • 売却契約が済むまではエアコンを取り外さない
  • エアコンを撤去することを予め買主に伝えておく

ということにも気をつけてくださいね。

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  • スムナラ編集部の編集長。常に物件購入者の方の役立つ情報をお届けできるよう日々努力している。

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