DIYで整地はできる!整地方法7STEPと廃棄物の注意点を解説

「業者に頼むとコストがかかるからDIYで整地したいけど、どうやってやればよいのだろう?」

このように疑問に思っている方も多いはず。

結論からいうと、DIYで整地はできます。ただし、手間や労力がかかることを覚えておきましょう。DIYで整地をおこなうにはまず、道具を集めて適切な手順でおこなうことが大切です。

自己流でやってしまうと地盤が緩くなってしまったり、地面がデコボコとしていて仕上がりがイマイチになってしまったりという可能性があります。

そこで、本記事ではSTEP形式でDIYでの整地のやり方をお伝えします。

▼本記事で分かること

  • DIYで整地する方法
  • 注意すべきこと
  • 業者とDIYの時間と費用の比較

この記事を見れば、費用をできるだけかけず、効率的かつ正しい方法でDIYで整地できるようになります。

ぜひ、最後までご覧ください。

目次

1.DIYで整地する方法7STEP

「DIYで整地って素人でもできるのかな・・・?」と不安に思いますよね。

素人でも整地はできますが、しっかりと道具を準備した上で根気よく作業をおこなうことが大事です。

そこで、DIYで整地する方法をSTEP形式でご紹介します。

全体的な流れは以下の通りです。

DIYで整地する方法7STEP

道具を準備した上で草や石などの不要なものを取って耕します。そして、地面の高さを調節した上で土地をならし、固めれば完成です。

1つ1つの作業を丁寧におこなうことがDIYの整地を成功させるには大事なことです。

それでは、1STEPずつ解説していきます。

2.【STEP①】整地をDIYするのに必要な道具を用意する

整地をDIYするのに必要な道具を用意する

まず、整地をDIYでおこなう際に疑問に思うのが、「DIYで整地をするのにどんな道具が必要なの?」ということですよね。

きれいに整地をするためには、ある程度の道具を揃えておこなう必要があります。なぜなら、その作業に適した道具を使うことでより作業をおこないやすくなるからです。

DIYで整地をする際に必要な道具は以下のものです。

DIYで整地をする際に必要な道具

それでは、整地の作業を確認していきましょう。

3.【STEP②】雑草や石といった不要なものを除去する

雑草や石といった不要なものを除去する

雑草や石といった不要なものを取り除いていきましょう。整地をしていない更地には、雑草や石といった不要なものがたくさんあります。

不要なものを取り除くことによって整地の土地をより平らに仕上げることができます。

STEP2で必要なのは以下の道具です。

STEP2で必要な道具

鎌、熊手で不要な雑草や石を取り除いていきましょう。このとき、ふるいにかけながら取り除いていくとより効率よくおこなえます。

STEP2での作業のポイントは以下の通りです。

▼STEP2の作業ポイント

  • 雑草は表面だけでなく、根っこから取る
  • 石は目に見えている5cm以上のサイズのものは取り除く

この手順を怠ると、再び雑草が生えてきやすかったり、整地をしても凹凸が残ってしまうので気をつけましょう。

4.【STEP③】土を耕していく

土を耕していく

表面の雑草や石といった不要なものを除去したあとは、土を耕していきましょう。

この作業をおこなうことで、土を柔らかくして土を均しやすくするためだけでなく、地中に無駄なものがないかの再確認もできます。

STEP3で使う道具は以下の通りです。

STEP3で使う道具

このように鍬や熊手、スコップを使いながら土を耕します。

基本的には鍬やスコップでおこなうとやりやすいでしょう。

STEP3でのポイントは以下の通りです。

▼STEP3の作業ポイント

  • スコップや鍬で土を入れ替えるイメージで耕していく
  • 土を掘り起こす際に雑草の根や5cm以上の石が出てきたらその都度取り除く
  • 土の塊が出てきたらしっかり粉砕し、ほぐしていく

このとき、しっかりと土を耕すことで、よりきれいに土を均しやすくなります。

5.【STEP④】必要に応じて土壌改良剤を入れる

必要に応じて土壌改良剤を入れる

次は、必要に応じて肥料や土壌改良剤と呼ばれる資材を土に入れましょう。

整地後に家庭菜園や植物、芝を育てる場合、土壌改良剤を入れると土の通気性や保水性が改善されることで微生物が増え、植物を育てるのに適した土壌になります。

また、病害を予防する効果も期待できます。

STEP4では以下の道具を使用します。

STEP4で必要な道具

土壌改良剤の種類によって使い方は変わりますが、土壌改良剤を撒いて土と混ぜ合わせる使い方が基本になります。

▼土壌改良剤が必要なケース

  • 家庭菜園や天然芝などを張る
  • 植物を育てたい

▼土壌改良剤が必要でないケース

  • 後に防草シートを張る
  • 植物を育てない

土壌改良剤が必要でないケースに当てはまった方はSTEP4を飛ばしても問題ありません。

6.【STEP⑤】必要に応じて勾配をつける

必要に応じて勾配をつける

土が柔らかくなって土壌が整ったら、必要に応じて勾配をつけましょう。勾配をつけることによって水溜まりを防げます。

STEP5では以下の道具を使用します。

基本的な水勾配は、2%(3mにつき6㎝)つけるとよいと言われています。そこで、排水枡や側溝に向かって水が排水されやすいように2%程度の勾配をつけましょう。

▼勾配をつけるとよいケース

  • 雨が降ると水溜まりが残りやすい
  • 土が粘土質である

▼勾配をつけなくてもよいケース

  • 水はけがよい土地である

水はけのよい土地であれば、勾配をつける必要は特にないので次のSTEP6に進んでください。

7.【STEP⑥】土を平らにならす

Flatten the soil

次に耕した土を平らにしていきましょう。しっかりと土を平らにすると作業をおこないやすいだけでなく、仕上がりの美しさが段違いになります。

STEP6で必要な道具は以下の通りです。

STEP6で必要な道具

トンボやスコップ、レーキを使って土を平らにしていきます。

STEP6での作業ポイントは以下の通りです。

▼STEP6の作業ポイント

  • トンボを使って盛り上がっている部分から窪んでいる部分にかけて土を移動させながら平らにする
  • スコップを使って凹みの部分の土を盛り上がったところから持ってきて埋めながら平らにするのもよい
  • 水平器がある方は水平器で確認しながらすると、より正確にできる

地面がでこぼこのままだと、窪みの部分の水はけが悪く、水が溜まる恐れがあるので丁寧に作業をしましょう。

8.【STEP⑦】土壌を固める

土壌を固める

土を平らな状態にできたら地面をしっかりと固めていきます。この作業をおこなうことで、地盤が安定したり、芝生や砂利の浮き沈みを防いだりすることができます。

土を固める方法はいくつかあります。

▼土壌を固める方法

①転圧機(プレート)で押し固めていく

②大きめのベニヤ板を敷いて足で踏み均していく

③スコップで叩く

④ハンドダンパーで固めていく

作業が広範囲の場合、手作業だとかなり時間も労力もかかるので、転圧機で押し固めていくと効率よく、かつきれいに整地できます。

転圧機は1日1,000円~4,000円ほどでレンタルできるところもあるので、できるだけ手早く済ませたい場合は①がおすすめです。

「労力がかかってもよいからできるだけ費用を抑えたい」という方は、②~④の方法がよいでしょう。

基本的な整地は完了ですが、その後は、防草シートを引いたり、庭に仕上げたりと、用途に応じて整地した土地を使ってください。

9.DIYで整地する時は廃棄物の処分方法に注意

DIYで整地をする場合は廃棄物の処分方法に注意しましょう。

整地作業で出た土や石といったものは、そのままゴミとして出せるかどうかは自治体によって異なるため、確認する必要があります。確認方法としては、住んでいる地域のホームページや電話などで問い合わせると確実です。

ゴミに出せない場合は以下の方法で出しましょう。

  • 廃棄物処理業者に自ら持ち込む
  • 造園業者に有料で引き取ってもらう
  • 園芸用品を購入した人を対象に、ホームセンターで回収してくれるサービスを利用する
  • 大きな石は石材店に処分してもらう
  • 小さな石が不燃ゴミとして出せる場合は細かく砕いて処分する
  • 土や砂、石の回収専門業者に依頼する

無断で捨ててしまうと、不法投棄になる可能性があるので、「土や石だから普通に捨てて大丈夫だよね」と自己判断してしまわないようにしてください。

10.業者とDIYの整地による時間とコストを比較

「業者に依頼したときとDIYで整地したときって時間とコストを比較したらどうなんだろう?」「業者に頼むかDIYでするか、時間とコスト面からも検討してみたい」と思う方もいるはず。

そこで、以下の種類の時間と費用のコストを比較します。今回は、10㎡(約3.3坪)あたりの土地を整地したと仮定して比較をしました。

  • 粗仕上げ(粗整地)
  • 砕石整地(砕石舗装)
  • コンクリート整地
  • 防草シート仕上げ

それぞれの比較を見ることで、自身は業者かDIYか、どちらで整地をおこなうのが適しているか判断できるようになります。

ただし、雑草の生え方が著しい場合や石や木といった撤去するものが多い場合など、作業が多くなるほど今回記載する費用より高くなると考えて判断してください。

それでは、それぞれ見ていきましょう。

10-1.粗仕上げ(粗整地)

大きな木や石などがない通常の更地でプロに整地を依頼する場合は、10㎡あたり3,000円~6,000円が相場です。

粗仕上げ

粗仕上げは土地の状態によって、追加料金がかかるとDIYの方が安価に済む場合があります。しかし、追加料金等なしで、DIYも1から道具を揃える場合はプロに頼む方が安価で労力もかかりません。

▼粗仕上げ(粗整地)の場合

  • DIYの方が安価に済む場合がある
  • 木や雑草の生え方などによる追加料金がなく、DIYも1から道具を揃える場合、プロに頼む方がよい

10-2.砕石整地(砕石舗装)

砕石整地は粗整地した後の土地に砕石を敷いて押し固めたものになります。10㎡あたり、20,000~70,000円が相場です。

砕石は、選ぶものによって異なりますが、安いもので10kg400円前後となっています。砕石を敷く場合、1㎡あたり60~80kg必要です。今回は、1㎡あたり70kgで計算をしました。

10㎡なので計700kg使う計算をしています。

砕石整地

砕石整地も業者によってはプロの方が安くなります。DIYの場合、砕石を敷くのにかなりの労力がかかるので、費用を優先するか、手間や労力を優先するかで変わってくるでしょう。

▼砕石整地(砕石舗装)の場合

  • 敷く砕石の種類によってプロの方が安く済む場合がある
  • DIYで砕石を敷く場合、労力がかなりかかるので力のない人には不向き

10-3.コンクリート整地

コンクリート整地は砕石整地をした上に、ワイヤーメッシュを設置し、セメントを入れていきます。10㎡あたり、100,000円~が相場です。

コンクリートの厚さが不足しているとひび割れの原因に、厚すぎるとワイヤーメッシュが耐えきれずに割れてしまうため、今回は10cmの厚みと想定して比較します。

コンクリート整地

コンクリートの厚さを10cmとすると以下の分量が必要になります。

コンクリートの厚さを10cmとすると以下の分量が必要になります

これだけの量を運ぶとなると、かなり重労働になるだけでなく、コンクリートは仕上げも技術を要するので、DIYではあまりおすすめできません。

▼コンクリート整地の場合

  • セメントがかなり重く、技術も要するため、DIYでは不向き
  • 費用をかなり重視したい方は、かなりの根気と体力が必要

10-4.防草シート仕上げ

防草シート仕上げは、粗整地した後の土地に防草シートを敷いたものになります。10㎡あたり10,000~60,000円が相場です。

防草シート仕上げ

防草シートは耐用年数やどんな雑草が生えてくるのを防いでくれるか、どんな構造で作られているかで価格が大きく変わります。

葉先が尖った雑草が生えてくる土地の場合、密度の高い不織布構造の防草シートを選びましょう。

粗整地をどれだけ丁寧にするかでかなり仕上がりが変わってくるので、根気のある方や体力のある方はDIYにチャレンジしてもよいかもしれません。

▼防草シート仕上げの場合

  • いかに作業を丁寧にするかが鍵になる
  • 防草シートによってはDIYの方が安い場合がある

11.整地をDIYすべきでない人

「整地をDIYすべきでない人っているの?」と思う方もいますよね。

整地をDIYすべきでない人は以下の通りです。

整地をDIYすべきでない人

大雑把な性格の人や体力のない人、多忙な人は整地をDIYするのには向いていません。

整地は小さな石や雑草を根気よく取り除いていくことと、土を掘り起こすといった体力のいる作業をしなければいけないからです。

中途半端な作業をしてしまうと、土地を活用する際に結局業者に依頼しなければいけなくなります。

また、資金が豊富で「できれば手間や労力をかけたくないなぁ・・・」という方も向いていません。

整地をDIYしないとなると、もちろん費用がかかってきます。「業者に依頼する場合、どれくらい費用がかかるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

整地の費用について知りたい方は、整地の費用について書かれたこちらの記事をご覧ください。

12.まとめ

今回はDIYの整地についてご紹介しました。

正しい方法で労力をある程度かければ、DIYで整地をすることは可能です。ケースによっては、プロに依頼する方が結果的によい場合もあるでしょう。

そこで、本記事のおさらいをしていきますね。

DIYの整地のおさらい

この記事がDIYで整地をしたい方の参考になると幸いです。

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  • スムナラ編集部の編集長。常に物件購入者の方の役立つ情報をお届けできるよう日々努力している。

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