「不動産を個人売買することは決まっているんだけど、どのサイトに登録したらいいかな?」
「不動産の個人売買のおすすめのサイトを教えてほしい」
そんな風に思ってはいないでしょうか?
不動産の個人売買サイトは、大きく分けると以下の2つに分かれています。
- 完全手数料無料
- 有料で専門家に手続きを依頼できる
上記以外にも、サイトごとにさまざまな特徴がありますが、「手数料無料で取引を行う」と「有料で専門家に依頼して安全に取引を行う」のどちらを優先したいかを、まずは考えてみてください。それによって、利用する個人売買のサイトが絞られてきます。
本記事では、以下について詳しくお伝えしていきます。
- 不動産個人売買サイトは目的に合わせて選ぶ
- 不動産個人売買サイトの特徴やポイント
- 不動産個人売買サイトを利用した場合の手続きの流れ
- 不動産個人売買サイトを利用する場合の注意点
この記事で、しっかり不動産個人売買サイトの特徴を理解し、自身の目的に合ったサイトを選んでいきましょう。
1. 不動産個人売買サイトは目的に合わせて選ぶ
不動産個人売買サイトは、売買において何を重要視しているかを理解したうえで選ぶことが大切です。
個人売買サイトには、大きく分けて以下の2点に違いがあります。
- 利用料が無料なのか、有料なのか
- 専門家のサポートがあるのか、ないのか
以下は、代表的な4つの不動産個人売買サイトでの費用や専門家サポートの有無についてです。
このように個人売買サイトそれぞれで、利用料が無料もしくは有料、専門家サポートの有無が異なります。
「とにかく費用をかけたくない」と思うのであれば、「ジモティー」もしくは「不動産直売所」を選びましょう。
逆に、登録時や売買成立後に手数料を払っても構わないので、安心・安全な取引を行うことを優先したいのであれば、「e-物件情報」もしくは「家いちば」がお勧めです。
2. おすすめの不動産個人売買サイト4選
不動産個人売買サイトは、それぞれサービス内容に特徴があります。
前章で、サイト利用にあたって費用が必要かどうか、専門家のサポートがあるかどうかについてお伝えしましたが、そのほかの特徴についても解説していきます。
2-1. 必要な場合だけ専門家にサポートを依頼したいなら「e-物件情報」
e-物件情報では、不動産の個人売買と賃貸が可能です。こちらのサイトでは245件(2021年10月現在)の情報が掲載されています。
個人に限らず、不動産仲介業者やエージェント(代理人)も物件を閲覧しています。
そのため、仲介業者やエージェントが購入希望者に物件を紹介する場合もあり、個人のみが登録しているサイトと比べると売却のチャンスが多いです。
e-物件情報の特徴は、以下の通りです。
- 掲載料を支払うと無期限で物件情報を記載
- 必要な場合、専門家に手続きなどを依頼できる
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
2-1-1. 掲載料を支払うと無期限で物件情報を掲載
物件情報を掲載する場合は、申し込み時に以下の費用を支払うことで、成約するまで無期限で掲載できます。
上記のように3つの掲載コースがあり、スタンダードコース以外では、写真や間取図などが掲載できます。
2-1-2. 必要な場合、専門家に手続きなどを依頼できる
e-物件情報では、専門家の助けが必要な場合に手続きを依頼することができます。
サイト内の検索フォームから複数のエージェント(専門家)に見積もりを依頼し、最終的に1社に絞ることができるため、手数料を安く抑えることも可能です。
個人では難しい物件の調査や書類の作成、物件見学の立会いなどを代行してくれるため、精神的にも安心できるでしょう。
必要と感じた場合は、遠慮なく専門家に手続きを依頼するようにしてください。
2-2. 契約成立後は専門家がサポートする「家いちば」
「家いちば」は、居住している家屋はもちろん、空き家や廃墟、旅館、農地でもなんでも掲載が可能な個人売買サイトです。
契約が成立するまでは個人で行い、契約成立後は宅建士や司法書士がサポートを行います。
家いちばの特徴は、以下の通りです。
- 不動産であればなんでも掲載可能
- 交渉成立までは完全無料
- 契約以降は専門家が手続きをサポート
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
2-2-1. 不動産であればなんでも掲載可能
家いちばは、居住中の家屋はもちろん空き家や農地など、どんなものでも掲載が可能です。
まだ売却価格を決めていなかったり、リフォームをしておらず古く荒れている状態だとしても問題ありません。
「物件情報を掲載する前に、リフォームしなくては・・」と考えると、費用も時間もかかるためなかなか売買までたどり着きませんが、家いちばであればどのような状態であっても掲載できるため、心配不要です。
2-2-2. 交渉成立までは完全無料
家いちばでは、物件登録や購入希望者とのやり取りについては完全無料で利用できます。しかし、交渉が成立して契約段階になると有料となり、宅建士や司法書士などがサポートを行います。
交渉が成立すると発生する基本料は一律で決まっており、以下の通りです。
- 売主:システム登録基本料として8万円
- 買主:成約基本料として6万円
また、基本料とは別に、売買価格に応じて以下の報酬を支払います。家いちばの報酬は、通常仲介手数料の半額です。
たとえば、売買価格が500万円の場合は、500万円×1.5%=7万5千円プラス3万円、合計10万5千円を報酬として家いちばに支払います。通常の仲介手数料は倍の21万円となるため、手数料を安く抑えることができます。
2-2-3. 契約以降は専門家が手続きをサポート
契約が成立すると、司法書士や宅建士などの専門家が手続きをサポートします。
具体的には、現地調査や重要事項説明、契約書の作成や登記申請などを行ってくれます。個人売買で起こりがちな、取引トラブルを避けることができるのがメリットと言えるでしょう。
2-3. 掲載物件数が多く完全無料の「ジモティー」
不用品を譲ったり、譲ってもらったりできる掲示板サービスの「ジモティー」では、不動産売買のサイトを運営しています。
ジモティーの特徴は、以下の通りです。
- 掲載物件数が多い
- 取引開始から終了まで完全無料
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
2-3-1. 掲載物件数が多い
ジモティーの特徴は、掲載物件数がとても多いということです。
2021年10月現在では27万件もの登録があり、個人売買だけでなく不動産業者も情報を掲載しています。
検索機能が充実しているため、買主は地域や路線を絞って該当する物件を見つけやすく、売主にとってはより多くの購入希望者に物件を見てもらえる可能性が高まります。
2-3-2. 取引開始から終了まで完全無料
ジモティーは利用にあたって、情報掲載から取引終了まで一切の費用が発生しません。
ほかの個人売買サイトのように、有料オプションで専門家の助けを得られる機能も備わっていないため、完全無料です。そのため、個人間でのやり取りとなる場合は、トラブル発生に注意してください。
2-4. 売れない不動産も処分できる「
」
「不動産直売所」では、手数料無料で物件を無期限で掲載できます。また、不要な不動産を処分するサービスも行っています。
不動産直売所の特徴は、以下の通りです。
- 取引開始から終了まで完全無料
- 不動産の処分サービスを提供
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
2-4-1. 取引開始から終了まで完全無料
不動産直売所では、情報掲載から取引終了まで一切の費用が発生しません。
どんな物件でも無料かつ無期限に掲載できます。
前述したジモティーと同じく、有料オプションで専門家の助けを得られる機能も備わっていません。そのため、不動産売買に関する知識がある人にお勧めです。
2-4-2. 不動産の処分サービスを提供
不動産直売所では、必要のない不動産を処分するサービスを提供しています。
売りたくても買い手がつかない不動産、たとえば使い道のない山林などを有料で処分します。不動産直売所が提携している木こりや個人事業主、不動産会社が引き取ってくれるため、確実に買い手が付くのが特徴です。
処分にあたっては以下の費用がかかります。
不要な不動産なのにもかかわらず、売却ができないため毎年の固定資産税に悩まされている所有者にとっては助かるサービスでしょう。
買主は、無料で不動産を手に入れることができ、追加で固定資産税の10年分、あるいは最低5万円の謝礼をもらうことができるため、売主にも買主にもメリットがあると言えます。
3. 不動産個人売買サイトを利用した場合の手続きの流れ
それでは、実際に不動産個人売買サイトを利用する際の流れについて解説していきます。
3-1. 不動産個人売買の流れ(売主側)
売主は、以下のような流れで売買を行います。
3-1-1. 【Step1】物件の相場を確認する
まずは、売りたい物件の相場を確認します。
国土交通省の土地総合情報システムサイトを利用して、実際に売買された金額である実勢価格を調べていきましょう。
3-1-2. 【Step2】売却価格を決定する
相場価格が分かったら、売却価格を決定しましょう。相場よりも高すぎず、安すぎずにするのがポイントです。
3-1-3. 【Step3】個人売買サイトに情報を掲載する
売却価格が決まったら、個人売買サイトに情報を掲載しましょう。合わせて、購入希望者に提示する登記簿謄本などの必要書類を用意します。
3-1-4. 【Step4】問い合わせ対応と見学案内
購入希望者から連絡があったら、問い合わせ対応や物件の見学案内を行います。物件に関する質問を受けた場合は、正確に答えましょう。
3-1-5. 【Step5】売却決定から売買契約締結まで
購入希望者から、「物件を買いたい」と連絡があったら、いよいよ売買契約書の作成です。必要な場合は、司法書士に作成を依頼しましょう。
そして、契約内容を確認し売買契約を交わします。
3-1-6. 【Step6】物件の引き渡しから登記申請まで
買主からの入金が確認できたら、鍵や書類一式とともに物件の引き渡しを行います。登記申請については、売主、買主のどちらが行っても構いません。
3-2. 不動産個人売買の流れ(買主側)
買主は、以下のような流れで売買を行います。
3-2-1. 【Step1】個人取引できる物件を探す
個人売買サイトで希望に合う物件を探します。詳細を知りたい、あるいは見学したい物件が見つかったら、売主に連絡してください。
3-2-2. 【Step2】土地や物件を確認する
売主と日程調整をして、現地に出向き建物や土地の確認を行います。
この段階で、売却金額が高すぎると感じた場合は値下げ交渉をしても良いでしょう。また、気になる点があれば売主に質問を行います。
3-2-3.【Step3】 購入決定から売買契約締結まで
条件に納得できたら、購入の意思があることを売主に伝えます。売買契約書の内容は、必ずしっかり確認してください。
3-2-4. 【Step4】支払いから登記申請まで
契約を交わしたら支払いを行い、鍵や書類一式とともに物件を譲り受けます。物件の名義変更については、売主、買主のどちらが行っても構いません。
4. 不動産個人売買サイトを利用する場合の注意点
不動産個人売買サイトを利用する場合は、トラブルを避けるためにも以下に注意して利用してください。
- サイトの利用規約をきちんと確認する
- 価格設定に注意する
- 買主の見極めは慎重に行う
- 契約不適合責任は要注意
- 困ったときは司法書士に書類作成サポートを求める
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
4-1. サイトの利用規約をきちんと確認する
個人売買サイトを利用する際には、必ず利用規約を確認してください。
利用にあたって手数料がかかるのかどうか、やり取りの際に個人情報はどこまで守られるのか?物件情報の掲載の際にどんなルールがあるのかなどを確認し、マナーを守って利用することが大切です。
たとえば、各サイトでは個人的なメールアドレスや電話番号の公開を控えるようにという規約があります。トラブルを避けるために、サイト内のみで利用できるメールフォームやメールアドレスを提供しているのです。
しかし現地確認の段階になり、お互い顔を合わせて話をしたら安心したのでしょうか。個人的な連絡先を交換してしまったら、突然買主が執拗に値引き交渉をしてくるようになり、断ったら無言電話やスパムメールが多数届くようになったという例があります。
「このくらい守らなくても大丈夫かもしれない」と思わずに、不要なトラブルを避けるためにも、サイトの利用規約はきちんと守っていきましょう。
4-2. 価格設定に注意する
個人売買を行う際には、物件の価格設定に注意を払いましょう。
不動産会社に仲介してもらって売買を行う場合は、アドバイスをもらいながら売却価格を決定するため、最も売れやすい価格で設定することができます。
しかし、個人売買では売主が自由に価格を設定できるため、相場よりも安く売りすぎて損をしてしまったり、逆に高く値付けをしたために一向に売れる気配がないという場合もあります。
何年も売れないままでも構わないという場合以外は、「何か月以内に売るにはいくらで価格設定をすればよいのか」という点に注意を払い、相場を確認と比べて大幅にズレのないようにすることが大切です。
4-3. 買主の見極めは慎重に行う
売主として個人売買サイトを利用する場合、購入希望者が現れたら、交渉を進めて大丈夫な相手かどうか慎重に確認してください。
しつこく何度も値下げ交渉をしてくるなど、メッセージのやり取りの段階で何かおかしいな?と感じることがあれば、対面して現地確認を行うのは控えたほうが良いでしょう。
また、売買契約を行う際、支払いのタイミングについても話し合うことになります。
購入費用の用意に不安が残る買主とは、契約を進めないほうが良いでしょう。
4-4. 契約不適合責任は要注意
2020年4月から、責任範囲の広い「契約不適合責任」が売主に課されることになったため注意が必要です。
以前は、物件の引き渡し後に家の柱にシロアリが出た、あるいは雨漏りが発覚したといった不具合に対して、売主が修繕費用を支払う「瑕疵(かし)担保責任」が課されていました。
しかし、契約不適合責任では、瑕疵担保責任よりも売主が負う範囲が広がっています。修繕費用だけではなく、買主が代金減額請求、損害賠償請求などを行う権利が追加されたのです。
売買契約書の中で契約不適合責任についての取り決めを行っていない場合、物件引き渡し後にトラブルが起こる可能性があります。必ず契約時に、契約不適合責任の内容や期間について売主、買主双方で確認するようにしてください。
4-5. 困ったときは司法書士に書類作成サポートを求める
自分自身で不動産売買の手続きを行うのは難しいと感じたら、専門家である司法書士に書類作成サポートを依頼してください。
不動産個人売買のメリットは、売買にかかる費用を抑えることができるということですが、手数料がかかっても司法書士にサポートを依頼することで、精神的にも安心でき、のちのちのトラブルの可能性を下げることができます。
困った時は迷わずに、司法書士に書類作成をお願いしましょう。
5. まとめ
本記事では、不動産の個人売買サイトを選ぶ際のポイントや、それぞれのサイトの特徴についてお伝えしてきました。
個人売買サイトは、それぞれ以下の点が異なります。
- 利用料が無料なのか、有料なのか
- 専門家のサポートがあるのか、ないのか
主な4つの個人売買サイトは、下記のような特徴がありました。
上記の特徴から、
- 「とにかく費用をかけたくない」と思うのであれば、「ジモティー」もしくは「不動産直売所」
- 安心・安全な取引を行うことを優先したいのであれば、「e-物件情報」もしくは「家いちば」
がお勧めです。
次に、代表的な不動産個人売買サイトを4つ取り上げ、それぞれの特徴について解説しました。
1.必要な場合にはオプションで専門家の助けを得られる「e-物件情報」の特徴は、以下の通りです。
- 掲載料を支払うと無期限で物件情報を記載
- 必要な場合、専門家に手続きなどを依頼できる
2.空き家や農地などなんでも売ることができる「家いちば」の特徴は、以下の通りです。
- 不動産であればなんでも掲載可能
- 交渉成立までは完全無料
- 契約以降は専門家が手続きをサポート
3.不用品の譲渡で知られている「ジモティー」でも不動産個人売買を取り扱っています。サイトの特徴は以下の通りです。
- 掲載物件数が多い
- 取引開始から終了まで完全無料
4.不要な不動産の処分サービスを提供している「不動産直売所」の特徴は、以下の通りです。
- 取引開始から終了まで完全無料
- 不動産の処分サービスを提供
個人売買サイトはそれぞれの特徴を認識したうえで、もっとも自分に合ったサイトを選んで利用することが大切です。
次に、個人売買の流れについて、売主側と買主側に分けて解説をしました。
売主の流れは以下のようになります。
買主の流れは以下の通りです。
最後に、個人売買の注意点を5点お伝えしました。
- サイトの利用規約をきちんと確認する
- 価格設定に注意する
- 買主の見極めは慎重に行う
- 契約不適合責任は要注意
- 困ったときは司法書士に書類作成サポートを求める
この記事が、不動産の個人売買サイト選びの参考になり、満足いく取引を行うきっかけとなりましたら幸いです。
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