東京都内で5人家族が住むマンションを探している方は、新築と中古、どちらを考えていますか?
「家族が広々と暮らせるマンションを購入したい」と考えるのは自然なことですが、2023年の東京23区の新築マンション平均価格は、なんと1億1181万円と、過去最高水準を更新しています。それにより、中古物件の市場価格も近年は上昇傾向にあり、家族の人数が多いほど希望にマッチした物件を探すのがより困難になってきています。
そこで本記事では、5人家族が心地よく暮らせる家の見つけ方を解説します。マンション選びをする上で“広さ”よりも大切にしたいポイントをレクチャーしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
5人家族が“広さ”だけで選ぶと後悔する4つの理由

「せっかくマイホームを購入するなら、家族が広々と過ごせる大きな家が欲しい」憧れのマイホームではありますが、東京23区で35坪の土地+建物を構えるには、なんと1億円以上の費用が必要になります。ここでは、5人家族が広さだけで家(マンション)を選ぶと後悔する、4つの理由を解説します。
無理なローン支払いが生じる
ローン審査に通ったらホッとする半面、待ち受けているのは長く続く住宅ローンの支払い。それが1億円以上だとしたら……。慎重に支払計画を立てていたとしても、時に思わぬ出費が重なることもあります。無理なローン支払いが続くと家計を圧迫するだけでなく、趣味や家族の思い出をつくる旅行も我慢せざるを得ません。5人家族では、子どもが3人の家族構成であることが多いことから、将来的な教育資金の貯蓄にも不安が残ります。住宅ローンに縛られて、やりたかったことを諦めるのではなく『余白』を残した買い方で、マイホームを足かせにしない選択をするべきです。

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立地の妥協をせざるを得ない
広さにこだわるあまり、職場や学校から遠く離れた郊外エリアを選ばざるを得なくなることも。特に共働き家庭が通勤や通学に時間がかかることは、日々のストレスにもつながり、その分家族時間も減ってしまいます。新築マンションよりも、中古マンションのほうが立地条件の選択の幅が広がります。



中古マンションは、築年数や間取りがどのような状態なのか気になりますよね。ですが、築年数は管理状態を見極めることで、間取りはリノベーションすることで気にする必要はありません。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。




空間に無駄が生まれる
5人家族であっても、4LDK以上が必要なわけではありません。広すぎると、部屋を使わないだけでなく物置化し、せっかくの個室やスペースが勿体ないことに……。間取りの広さよりも、空間の使い方や工夫が重要です。必要以上に広さを追求せず、生活しやすい空間バランスをつくっていきましょう。
維持費や掃除など手入れが困難になる
広い家は悠々自適に暮らせるイメージがありますが、部屋の隅々までの掃除の手間が掛かることは言うまでもありません。さらに管理費や固定資産税、毎月の光熱費と維持費がかかることも留意しておきましょう。



特に子育て世帯には、お手入れ・ランニングコストと2つの維持が最小限に抑えられる“手入れのしやすいサイズ感の家”が長期的にみて負担が少なく済みます。
✔東京23区の新築マンション市場価格(2024年)をチェック
平均価格:約1億1,181万円
平均専有面積:約65.4㎡(約20坪)
平均坪単価:約171.0万円前年比:価格は約2.6%、坪単価は約1.0%の下落
特徴:2年連続で平均価格が1億円を超え、高価格帯の物件が増加している。
参照:株式会社不動産経済研究所「首都圏 新築分譲マンション市場動向 2024 年のまとめ」



平均専有面積が約20坪で1億1,000万円を超えているというデータから、東京23区での新築マンション購入が、いかにハードルが高いかが分かります。家族構成=LDK数や間取りの広さと考えがちですが、広さを求めすぎると、上記で紹介したようなリスクにつながりかねません。それならば『心地よく暮らせる家』とはどんな家なのでしょうか。
心地よく暮らせる家ってどんな家?


家の広さは必ずしも、心地よさとイコールでつながっているわけではありません。本当の“心地よさ”とは、広さ以外にどんなポイントがあるのかを解説します。
家族の距離感がちょうどいい
家族の気配を感じながらも、プライバシーが確保できる空間が理想的ですよね。限られたスペースの中であってもロフトやスキップフロアといった工夫により、メリハリのある生活空間がつくれます。
- ロフトを取り入れた施工事例①小さなお部屋
- ロフトを取り入れた施工事例②家族が集まるLDとワークスペースのバランスを大事にしたおうち
- ロフトを取り入れた施工事例③図書館のある家
ライフスタイルに合わせて変化できる間取り
子どもの成長や、親世代の働き方の変化に応じて間取りを変えられるとしたら、その住まいに長く住み続けられますよね。そのためには、空間に“余白”を残しておくのがポイントです。5人家族で子どもが3人いる場合に“子ども部屋を与える”“独立により個室が必要なくなる”タイミングが異なります。可変性のある仕切りを活用することで、安心して将来の変化にも対応できます。
収納計画と空間設計のバランスがいい
収納が多ければ多いほど便利だと考えがちですが、収納数よりも『収納したい場所の近くに必要なだけ』の配置が大切です。特にマンションのリノベーションでは、空間の見せ方や感じ方を変えることができます。例えばゾーニング(用途別に区切ること)により、生活スペースと寝室・ワークスペース・子ども部屋をゆるやかに仕切ったり、天井を上げて開放感を演出したりすると、同じ床面積でも体感的な広さは段違いに変化します。家族5人のそれぞれの動線・生活リズムに合わせた収納と空間設計の組み合わせで、広さに捉われない快適な暮らしが実現できます。


経済的な余白が生まれ暮らしにゆとりが生まれる
マンションを買うこと自体をゴールにしてしまうと、そのあとは毎月の支払いに追われるだけの暮らしになってしまいます。住まいを購入する際に、どんな暮らしを送りたいかをイメージしながら『経済的な余白』を残しておくことが大切です。そうすることで、ライフイベントだけでなく家族旅行や趣味といった、暮らしに豊かさをプラスできる投資もできます。物件にお金をかけすぎず、リノベーションを通して家族5人の住まいと暮らしを整えていく。本当の意味でのゆとりは、家の広さだけでは測り切れません。
5人家族がマンション選びで大切にしたいたった2つのポイント


5人家族となると、家族構成も様々で住まいに求める条件も増えることでしょう。ここでは、5人家族が大切にしたいマンション選びのポイントを2点紹介します。
マンションの管理状況
マンション選びでは『管理状況』の見極めが大切になります。なぜならば、管理状況はリノベーションで間取りを変更するのとは違い、変えることができないポイントだからです。管理状況は“長期修繕計画書”や“修繕履歴”の内容から、安心・安全かどうかをプロの目線でしっかりとチェックしてもらいましょう。



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リノベーションの適性
たとえ築年数が古い物件でも、構造や配管などの状況が良ければ、間取りを再設計できます。具体的に挙げると、壁を撤去できる可能性が高く間取り変更に適した『ラーメン構造』であるか、また水回りの位置を変えられる配管の自由度があるか。これらのリノベーションの適性の有無によって、リノベーションの幅はグっと広がります。




まとめ:5人家族のマンション選びの新常識は広さよりも心地よさと“余白”
5人家族でマンション選びに悩む方へ、今回は「広さ=快適さ」ではないという新しい視点をご紹介しました。
価格高騰が続く中で広さだけを求めると、無理なローンや立地の妥協、空間の無駄や手入れの手間といった、後悔につながるリスクが増えてしまいます。
本当に大切なのは、以下のような「暮らしやすさをつくる工夫」です。
- 家族の距離感を保てる空間設計
- 子どもの成長や家族の変化に対応できる可変性のある間取り
- 動線や用途に合わせた収納計画と空間の最適化
そして、そうした住まいを実現するためには、リノベーションも視野に入れながら物件を探すという柔軟な考え方が、新たな選択肢を広げてくれます。
スムナラでは、リノベに適した物件も含めて中古マンションをご紹介しており、一級建築士監修のもと、構造や管理状態なども丁寧にチェック。
「5人家族の暮らしに合う家がなかなか見つからない…」という方は、まずはお気軽にご相談ください。
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