「マンションを売却しようと思ってるんだけど…ペットを飼っていた場合の売却価格が下がるっていうのは本当かな?」
ペットを飼っていた場合にマンション売却価格が下がってしまう事が気になる売主は多いですよね。ペットを飼っていて物件売却の事を知りたい人は、主に以下の2パターンのいずれかに分かれます。
そして、どちらであるかによって物件の価格が下がってしまうかどうかは異なります。なぜなら、ペットを飼っているから必ず物件の価格が下がってしまうわけではなく、物件の痛みなどによって価格が下がってしまうためです。
具体的に、ペットを飼っていたマンションの売却価格が下がると言われている主な理由は以下の4つです。
このようなことが原因で、ペットのいるマンションは希望の売却価格で売れないケースがあります。
逆に言えば、ペットを飼っていたとしても傷が少なかったり臭いがない・清潔にしているなどの場合は売却価格に影響がないことも十分にあるのです。
また、そもそも近年のペットブームによりペット可物件の需要が上がっているなどの例もあります。つまり、ペットを飼っていたからと言って必ずしも物件が売りづらくなるとは限りません。
本記事では、
「既にペットを飼っていて、傷が沢山あるけどマンションを売りたい人」
「まだまだ傷はないけど、ペットを飼っているときの売却価格がどうなるか気になる人」
このような人向けに、ペットを飼っていたマンションの売却価格が下がるケースや、マンションを売却するための注意点など以下の内容を詳しく解説していきます。
- ペットを飼っていたマンションが売却しづらくなるケース
- ペットを飼っているだけでマンションの売却価格が下がるとは限らない
- ペットのいるマンションをなるべく高く売却するための事前準備
- ペットを飼っている人が物件売却のために気を付けておくこと
- ペットのいるマンションをなるべく高く売却するためのコツ
- ペット以外の理由で価格が下がる原因と対策
この記事を読んでいただき、ぜひマンション売却に役立てていただければ幸いです。
1.ペットのいるマンションが売却しづらくなるケース
それでは改めて、ペットのいるマンションが売却がしづらくなるケースについて詳しく解説していきます。
冒頭でも解説しましたが、ペットのいるマンションの売却価格が下がる主なケースは以下の4点です。
それぞれ、解説していきますね。
1-1.ペットの付けた傷が多い
まずは、ペットの付けた傷が多いという点が挙げられます。
ペットを飼っていると、どうしても壁紙や床にひっかき傷ができやすくなってしまいます。特に猫の場合は「爪とぎ」の修正があるため日常的に床や壁をひっかいてしまい、マンションが傷んでしまうのです。
あまりにもそうした傷が多い場合には、やはり内覧の際などに良い印象を与えません。
物件の購入の決め手となる内覧の際の第一印象で「ボロボロの物件」と感じられてしまうと、売却が難しくなってしまうため物件が売れにくくなってしまうのです。
例えば購入後にリフォームなどを考えている場合でも、傷の多い物件の場合はイメージが沸きづらいなどの理由で購入に至らない場合もあります。
ペットが付けた傷の修繕に関して、より詳しい内容は「3-1.クロスや床の修繕」を参考にしてみてください。
1-2.室内に臭いがある
ペットを飼っていて物件が売りにくくなる大きな理由の一つに、室内の臭いがあります。
ペットを飼っている物件は、いくら気を付けていたとしても臭いが染みついてしまいます。内覧の際に臭いが気になるということで購入に至らない可能性が高くなるのです。
ペットが付けた傷などの場合はリフォームで綺麗になることは間違いがないですが、臭いの場合は「リフォームで臭いはちゃんと消えてくれるのかな?」と不安を感じる人も少なくありません。
ペットの臭い対策について、詳しくは「3-2.臭いの除去」を参考にしてみてください。
1-3.ノミやダニなどの害虫の不安がある
ペットのいる家にはノミやダニのリスクがあると思ってしまう購入希望者も多く、それが原因で売却しづらくなってしまうこともあります。
近年ではペット医療が発達し、ノミやダニの発生が抑えられているため清潔にしていればリスクはほとんどありません。
とはいえ、事実がどうであれ購入希望者の中にはやはりそうしたリスクが気になって購入に至らない場合もあるのです。
1-4.動物の毛などによるアレルギー反応の可能性がある
ハウスダストや猫アレルギーなど、アレルギー反応を気にして購入に至らないこともあります。
アレルギーのある人は、リフォームや清掃が入ったとしてもやはり気になってしまう人もいます。
また、子どもがいる家庭の場合はハウスダストなどを気にして、やはり動物を飼っていた物件を避けるといったことも考えられます。
2.ペットを飼っているだけでマンションの売却価格が下がるとは限らない
第1章ではペットを飼っていた物件が売却しづらくなるケースについて解説してきました。しかし、実際には「ペットを飼っていた」という理由だけで売却価格が必ず下がってしまうとは限りません。
この章では、その理由について以下の3つを詳しく解説していきます。
2-1.近年はペット可物件の需要が増えている
近年はペットブームのおかげでペット可物件の需要が増えていることが挙げられます。
ペットを飼っていた物件が売れづらくなる可能性があることは第1章で詳しく解説した通りではありますが、そもそも買主がペットを飼っていた場合は別なのです。
ペットを飼っている買主が物件を探す場合には、衛生上の問題やアレルギー、臭いなどは気にしないという方も多いでしょう。
また、室内の傷に関しても気になる場合にはリフォームすることもあるでしょうし、やはりそれほど気にしない、という場合もあります。
以前はペットを飼っている家庭がそれほど多くなかったので、ペットを飼っているだけで物件の価格が下がってしまうということも起こりやすかったのは事実です。
しかし、ペットを既に飼っている買主が増え、傷やアレルギーなどの懸念点が許容されるケースも増えてきました。
2-2.ペットによる物件の痛みがない場合はそれほど下がらない
そもそも、ペットを飼っていたとしても痛みが少ない場合にはそれほど価格は下がりません。
壁や床に目立つ傷があまりついていなかったり、臭いもほとんどしないなどの場合には他の物件と変わらない価格で売却できる可能性も十分にあります。
もちろん、ノミやダニなどの害虫のリスクやアレルギーのリスクが気になる場合には売れづらくなることは間違いありません。しかし、ペットを飼っていた物件が売れない大きな理由はやはり室内の痛みです。
室内が綺麗な状態であれば問題なく売却が可能でしょう。
2-3.ペット共生型マンションの場合は価格が下がりにくい
ペット共生型マンションの場合は価格が下がりにくいといえます。
ペット共生型マンションとは、ペットを飼うことを前提に設計されているマンションのことです。ペット共生型マンションは例えば以下のような設計になっています。
そもそもペットを飼うための物件なので、物件自体が傷みにくいという特徴があります。また、こうした物件はペット可物件と違い、購入希望者もペットを飼う前提で物件を探します。
そのため、ペット共生型マンションの場合は価格が下がりにくいといえるのです。
3.【既に問題がある人向け】ペットのいるマンションをなるべく高く売却するための事前準備
ここからは、既にペットによる傷や汚れが出てしまった場合でのペットのいるマンションをなるべく高く売却するための方法について詳しく解説していきます。
ペットのいる物件をなるべく高く売却するための方法としては、以下の3点をしっかりと行ってみてください。
1つずつ詳しく解説していきますね。
3-1.クロスや床の修繕
まずは、クロスや床の修繕です。
修繕の方法は2つ
- 自分でできるクロスや床の修繕
- プロに依頼するクロスや床の修繕
それそれ解説していきましょう。
3-1-1.自分でできるクロスや床の修繕
まず、傷を修復する前に行うべきなのは洗浄です。
クロスや床には長年蓄積した汚れがついてしまっています。そうした汚れを台所用の中性洗剤などで綺麗に拭き取ります。汚れが多い場合は手間がかかりますが、これだけでもかなり綺麗になるはずです。
それが終わったら、傷の補修をしていきましょう。
近年ではクロスを修繕するための薬剤やフローリングの傷を目立たなくするための薬剤が売っています。こういった薬剤を用いて、最低限のクロスや床の修繕を行いましょう。
注意点としては、過剰に傷を隠してしまわないことです。傷を隠し過ぎてしまうと、買主が入居後に傷を見つけてトラブルになってしまうことがあるためです。
物件を売却すると売主には契約不適合責任が課せられます。契約不適合責任とは、購入後に物件になんらかの不具合があった場合にそれらを修繕したり、賠償したりする責任のことです。
物件をあまりにも修復しすぎてしまうと、後から傷を見つけた買主に損害賠償を請求されたり、場合によっては契約解除となってしまうこともあるのです。
そのため、クロスや床の修繕は最低限問題ない範囲で行う必要があるのです。
3-1-2.プロに依頼するクロスや床の修繕
もしも臭いや傷があまりにも多くて気になる場合には、リフォームを考えてみることも一つです。
リフォームの範囲としては、以下の内容を検討してみましょう。
こうしたリフォームをすると費用がどうしても掛かってしまうため、必ずしも行う必要はありません。しかし、目立つ傷や臭いの元がある場合にはその部分だけでもリフォームをすると印象が劇的に良くなることもあります。
参考として、クロスの張替えを行う場合の費用の目安は以下の通りです。
売却の希望価格と費用を照らし合わせながら、リフォームに関しても検討していきましょう。
3-2.臭いの除去
臭いはできる限りしっかりと除去しましょう。具体的には以下の3つの手段を用います。
3-2-1.クロスの張替えや脱臭
まずは室内に消臭剤を散布したり空気の入れ替えなどで臭いを除去してみましょう。「3-1.クロスや床の修繕」でも解説した洗浄なども効果的です。
それでも臭いが消えなかった場合には、クロスの張替えを検討してもいいかもしれません。
クロスの張替えには費用が掛かってしまいますが、臭いがあまりにも強い場合は価格が大幅に下がってしまう場合があります。
クロスの張替えの費用と比べて、張り替えた方が有利な場合は思い切って張替えるのも良いかもしれません。
3-2-2.カーペットやカーテン等の撤去
カーペットやカーテンなどに臭いが染みついてしまっている場合には、内覧の前に処分を検討してもいいかもしれません。
カーペットやカーテンなどに臭いが染みついてしまって室内全体が臭ってしまうということもあります。もちろん物件を引き渡す際にはカーテンやカーペットは撤去するのですが、内覧の際に臭いの原因がどこにあるのかなど購入希望者には分かりません。
部屋の臭いの原因がカーペットやカーテンなどであることが分かっているのであれば、処分して臭いを消した状態で内覧を行ったほうが有利になる可能性は十分にあります。
3-2-3.業者に依頼してクリーニングを行う
清掃や脱臭を行ったり、ファブリック類の破棄を行っても臭いが消えない場合には、プロにクリーニングを依頼することもおすすめです。
プロに頼めば臭いの原因がどこにあるのかがすぐに分かりますし、そうした臭いを消すことも可能です。
もし、ペットのおしっこなどが染みついているなどで臭いが消えないことが分かっている場合は、一般的なハウスクリーニングの業者ではなくペット消臭を専門に扱う特殊清掃業者に依頼してもいいかもしれません。
参考として、一般的な業者にハウスクリーニングを依頼した場合の費用相場は以下の通りです。
臭いは部屋に入った時の第一印象を決める大事な要素なので、なるべく完全に消臭しておくことが重要です。
3-4.ペット不可物件でペットを飼っていた場合
ペット不可物件でペットを飼っていた場合も、ここまで解説してきたのと同じ方法で事前準備を行いましょう。
ペット不可物件でペットを飼っていたからと言って、何か特別なことをする必要はありません。
注意点としては、ペットを飼っていたことを購入希望者に内緒にしないことです。
ペットを飼っていたことを内緒にして物件を売却し、後からそのことが発覚してしまうと、やはり契約不適合責任に問われてしまうことがあります。
もしもペットを飼っていたことを伏せて売却し、買主がアレルギーなどを起こしてしまった場合は大問題となり、賠償責任を請求されてしまうこともあるのです。
ペット不可物件であっても、売却の際は必ず買主にはペットを飼っていた事実を伝えるようにしましょう。
4.【まだ問題は無い人向け】ペットを飼っている人が物件売却のために気を付けておくこと
この章では、現時点ではペットの傷や臭いが気にならない人が売却するまでに気を付けるべきことを詳しく解説していきます。
今の段階で物件に傷みがない場合は、今後売却活動を行うまでに「臭い」「傷(フローリング、クロス)」が付かないようにすることが重要です。
逆に言えば、その2つさえ気を付けていれば売却活動へのペットの影響を最小限に抑えることは十分に可能です。
そこで、具体的には以下の2点について対策を打つようにしましょう。
4-1.頻繁に換気して臭いを除去する
ペットを飼っている人が気にするべきこととしては、やはり臭いが付かないようにすることです。
臭いは普段の蓄積によって染みついてしまうもの。そのため、いざ物件を売却する段になって初めて臭い対策をしても、完全に消すことが難しかったりするのです。
そういったことが起こらないよう、普段から十分に気を付けておきましょう。
具体的には、以下の4つの方法がおすすめです。既にこの方法をとっている場合は問題ありませんが、抜け落ちている物がある場合にはやってみると良いでしょう。
ペットのいる部屋の空気を頻繁に入れ替えることで、籠ってしまった臭いが壁紙やカーテンなどについてしまうことを予防できます。
トイレは頻繁にしっかり掃除するようにしましょう。トイレの掃除を怠ると、臭いが部屋の中に充満して壁紙やカーテンや家具などに付着してしまうためです。
もしも臭いが気になる場合には、ペット用の脱臭機もおすすめです。ペット用の脱臭機は商品によって機能が異なりますが、特におすすめなのは臭いだけでなくペットの毛やホコリ、花粉などもキャッチするタイプの脱臭機です。
あらゆる臭いや汚れを除いてくれる脱臭機を使うことで、部屋を綺麗な状態に保ちやすくできます。
また、もしもペットのおしっこなどで部屋が汚れてしまった場合は直ちに洗って完全に脱臭しましょう。ペットのおしっこなどの臭いは時間が経てば経つほど落としにくくなります。最初の段階で臭いが残ってしまった場合には、後から完全に臭いを消すことは難しくなってしまいます。
この場合はペット用消臭剤などを利用して、なるべく早いうちに臭いを消しておきましょう。
これら4つの方法をとることで、ペットの臭いがついてしまう可能性は劇的に減らすことができます。
ペットの臭いは、普段からしっかり気にすることで蓄積されにくくなります。
ペットの臭いは飼い主には気付きづらいこともあるため、特に気を付けるべき部分です。臭いが気にならなければ物件を売却する場合にも有利になることが多いため、普段から気を付けるようにしましょう。
4-2.なるべく傷がつかないように気を付ける
なるべく室内に傷がつかないように気を付けましょう。
室内に傷が付きにくくするためのおすすめの方法としては、以下の2つが挙げられます。
まずは、ペットのいる部屋に隙間なくカーペットを敷き詰めるという方法です。
どうしてもフローリングの場合はペットの傷が付きやすくなってしまいます。カーペットを敷き詰めておけば、そうした傷も事前に防ぐことが可能です。
近年ではタイルカーペット等が安価に手に入ります。タイルカーペットは部屋の広さや形に応じてカットして使うことができるためおすすめです。
また、ペット用の壁紙を貼ることもおすすめです。ペット用の壁紙にも、撥水タイプの壁紙からクッションシート型の壁紙等さまざまなものがあります。
用途に合わせて、ペットが傷を付けそうな部分だけでも貼っておくと安心です。
このように、なるべく壁や床に傷がつかないように工夫しておくことで、物件の売却価格を下げづらくすることができます。
5.【当日の準備】ペットのいるマンションをなるべく高く売却するためのコツ
それではここからは、ペットのいるマンションをなるべく高く売却するためのコツとして以下の4点を解説していきます。
5-1.内覧中はペットを外出させる
内覧中は家族に散歩させるなどして、なるべくペットを外出させましょう。
内覧に来る人がペットにアレルギーを持っていたり、あまり動物が好きでない場合は印象が悪くなってしまう可能性もあります。また、見知らぬ人が来ることでペットが興奮してしまうといった可能性もゼロではありません。
場合によっては、ペットからの臭いが気になるといったこともあります。内覧中はペットはなるべく外出させておくことが無難です。
5-2.内覧前にしっかりと換気を行う
内覧前にはしっかりと換気をしておき、室内のペットの臭いをなるべく和らげるようにしましょう。また、内覧前に無香料の消臭剤などをかけて消臭しておくのも効果的かもしれません。
もちろん、ここまで解説してきたように、契約不適合責任がありますので過剰に臭いを消すことでトラブルに発展してしまうこともないとは言えません。
しかし、常識的な範囲であれば臭いを和らげる行動をとること自体は問題はないでしょう。
5-3.ペットを飼っている買主であれば飼いやすさをアピールする
内覧に来た方がペットを飼っている場合は、物件でのペットの飼いやすさをアピールしてみても良いでしょう。
フローリングに傷がつきづらかったり、動物を飼うのに適した動線を確保できるなどの場合、買主はそうした情報も知りたいはずです。
また、近隣のおすすめの散歩コースや公園などがあればそうした情報を伝えるのも有利に働くことがあります。
ペットを飼っている人が買主になる場合は、やはり買主の方もペット関係の情報は知りたいはずです。惜しみなく情報提供をすることで買主に良い印象を与えるかもしれません。
5-4.3カ月経っても売れない場合はペット以外の原因を疑う
売却活動を開始してから3カ月たっても売れない場合は、ペット以外の部分に原因があるかもしれません。
売却活動を始めてからの内覧の件数の平均は月3~4件、おおむね3カ月以内に10件以内の内覧のうちに物件は売却されることが平均的と言われています。
この数値よりも内覧件数がかなり低かったり、そもそも内覧が少ない場合にはペット以外の理由を疑ってみる必要があります。
6.ペット以外の理由で価格が下がる原因と対策
この章では、ペット以外の理由で価格が下がる原因として予想されるものとその対策を解説していきます。
ここでは、立地や間取りなど対策ができない事ではなくこれからでも対策の取れるものを紹介していきますね。
具体的には以下の3つに着眼してみましょう。
それぞれ、具体的に解説していきますね。
6-1.マンションの価格が高すぎる
まずは、そもそも売却したいマンションの価格が相場より高いために売れないという点。この場合はいくら物件の状態が良くても売却するのは難しいでしょう。
そもそも内覧の申し込みが少ない場合は、マンションの価格が適正かどうか今一度確認する必要があります。
マンションの価格が適正かどうかを確認する方法としては、近隣の似たような条件・間取りの物件と見比べてみる方法が有効です。
不動産情報サイトを見ながら、適正価格をしっかりと見極めて妥当な価格にしていきましょう。
6-2.同じマンション内で競合がいる
同じマンション内で売り出している物件があるかどうか調べてみましょう。同じマンション内で売り出し中の物件が多い場合、それらが競合となってしまうため売れにくくなってしまうことは十分に考えられます。
まずはどれくらい売り出し中の物件があるのかを確認し、その価格と照らし合わせてみましょう。やはり競合よりも高い価格に設定している場合は価格を下げる必要があるかもしれません。
ただし、同じマンション内の競合が1件など少ない場合は、必ずしも不利になるとは言い切れません。その物件を見たい内覧者がついでに自分の物件も見ていく、といったことも起こりうるからです。
同じマンション内の競合があまりにも多いようであれば価格を調整したり、可能であれば売却時期をずらす必要があるかもしれません。
6-3.売却活動が十分でない
不動産会社がしっかりと売却活動を行っているかどうかを今一度確認してみましょう。
原則的に、物件の売却活動を行うのは売主ではなく契約している不動産会社です。不動産会社がしっかりと活動を行わない場合、物件の売却が滞るのは当然とも言えます。
不動産会社との媒介契約の形態によって、報告の頻度などはあらかじめ定められています。媒介契約には「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」「一般媒介契約」の3つがあります。
それぞれの契約によって、販売状況の報告の頻度は異なります。不動産会社と交わしているのが専属専任媒介契約、または専任媒介契約であるにもかかわらず決められた頻度で報告がなされていない場合は、積極的に不動産会社に問合せましょう。
また、チラシの配布などが少ない場合にも増やすように依頼することができます。売却活動にかかる費用は原則的に不動産会社が負担します。
特に専属専任媒介契約もしくは専任媒介契約の場合で売却活動が十分でないと感じた場合には、しっかり行うよう不動産会社に伝える必要があります。
一般媒介契約の場合は複数の不動産会社と契約ができる形式です。この場合は不動産会社としても、費用をかけて売却活動をしても他の不動産会社が売却してしまうリスクがあるため、それほど積極的に活動できないといった事情があります。
もしも十分な売却活動ができていないと思った場合は、契約の形式を変えることを検討してみてもいいかもしれません。
7.まとめ
以上、この記事ではペットを飼っていたマンションを値段を下げずに売却する方法など、以下の内容を詳しく解説してきました。
- ペットを飼っていたマンションが売却しづらくなるケース
- ペットを飼っているだけでマンションの売却価格が下がるとは限らない
- ペットのいるマンションをなるべく高く売却するための事前準備
- ペットを飼っている人が物件売却のために気を付けておくこと
- ペットのいるマンションをなるべく高く売却するためのコツ
- ペット以外の理由で価格が下がる原因と対策
ペットを飼っていたマンションであっても、直ちに売却価格が下がるとは限りません。掃除や脱臭をして物件の魅力を上げることで、有利に売却することも十分に可能です。
ぜひこの記事を参考にしていただき、売却活動に備えていただければ幸いです。
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