庭や駐車場、いつでも活用できる土地など、さまざまな活用方法がある整地。
「業者に整地を依頼すると、どれくらい費用がかかるんだろう」と不安に思う方もいるでしょう。
費用をできるだけ安く、きっちりと整地してほしいですよね。
結論から言うと、整地の最終の仕上げ方法や依頼する業者によって費用は変わります。
整地の仕上げごとの費用相場は以下の通りです。
このように整地の仕上げ方法にはさまざまな方法があるため、どれを選ぶかによって費用が変わります。
また、作業する土地の環境によって費用が高額になるケースもあります。
自身の場合いくらかかるかは、どういう要素で費用がなりたっているのかしっかりと把握した上で分かります。
そこで本記事では、以下の内容についてご紹介します。
- 整地の仕上げ方法の種類
- 整地の仕上げ方法別の費用相場
- 整地が高額になりやすいケース
- 整地の費用の抑え方
- 質のよい整地業者の選び方
このように整地の費用の相場に関してだけでなく、整地費用をさらに安くする方法も分かります。
最後まで読むことで整地の費用相場を知るだけでなく、できるだけ安く、質のよい整地業者に依頼できるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。
1.土地を整地する際の費用相場
土地を整地する際の費用相場は、整地の仕上げの方法によって異なります。
自身がどの整地方法にするかある程度イメージしたうえで費用を見ていきましょう。
そこで、本章ではよくおこなわれる整地の仕上げ方法と費用の相場についてご紹介します。
1-1.土地の整地の仕上げ方法は主に4種類
土地の整地の仕上げ方法にはいくつか種類が存在し、それぞれの仕上げごとによって優れている点や欠点などがあります。
「整地をしたいと思っているけど、仕上げ方法についてよく分からないから知りたい!」という方に向けて、よくおこなわれる整地の仕上げ方法を以下の4つご紹介いたします。
- 粗仕上げ(粗整地)
- 砕石整地(砕石舗装)
- 真砂土整地
- アスファルト整地
- コンクリート整地
- 防草仕上げ
それぞれについて見ていきましょう。
1-1-1.粗仕上げ(粗整地)
粗仕上げ(粗整地)は、6つの種類のなかでも一番シンプルな整地方法です。
建物を解体したのちに出てくるコンクリート片やガラス片、石、木くずなどを取り除き、重機や転圧機で圧をかけながら地面を平らに整えます。
粗仕上げのメリットやデメリットについて見ていきましょう。
粗仕上げのメリットは、他の整地仕上げの方法よりも圧倒的にコストがかからないことです。そのため、「コストを出来るだけ最小限にしたい!」という方にはおすすめでしょう。
粗仕上げの場合、どこまできれいに仕上げてくれるかどうかは業者によって異なるといったデメリットがあります。
例えば、ある業者は細かい石までしっかりと取り除いてくれても、別の業者だと作業に問題のない範囲程度の石しか取らないといった差です。
そのため、業者に依頼する際はどこまで作業してもらえるか確認するとよいでしょう。
1-1-2.砕石整地(砕石舗装)
砕石整地(砕石舗装)は粗仕上げよりも細かく石などを取り除き、そのうえに砂利や砕石を敷いて押し固める仕上げ方法です。
砕石整地のメリットやデメリットは以下の通りです。
砕石整地のメリットは、粗仕上げのままにしておくよりも雑草が生えにくいということ。
砕石整地の場合、用途に応じて砕石や砂利を敷くとよいでしょう。
大きな砂利を採用すると防犯対策に、大きさのさまざまな石を採用すると駐車場としてなど、使い勝手のよい状態にできるので便利です。
砕石整地は粗仕上げよりも費用は高くなるということを覚えておきましょう。
1-1-3.真砂土整地
真砂土整地は、粗仕上げをした後に真砂土を敷いて転圧をかけた仕上げ方法です。
真砂土は花崗岩が風化したもので、水はけのよさが特徴。
庭や歩道、学校のグラウンドなどに使われることが多い整地方法です。
またシンプルな見た目なので、土地の活用の幅が広がります。
真砂土整地のメリットやデメリットについて見ていきましょう。
真砂土整地のメリットは水はけのよさと庭にするのに最適な仕上げ方法ということです。デメリットは、コンクリートよりも耐久性が劣るという部分になります。
1-1-4.アスファルト整地
アスファルト整地は砕石整地と合わせて整地する仕上げ方法です。
道路やお店の駐車場によく使用されています。
それでは、アスファルト整地のメリットやデメリットについて見ていきましょう。
アスファルトのメリットは数時間で固まるため、工事にかかる時間が少ないことです。
デメリットは熱に弱いため、ひび割れやすいので、定期的なメンテナンスが必要ということを覚えておきましょう。
1-1-5.コンクリート整地
コンクリート整地はアスファルト整地と同様、砕石舗装と合わせて整地する仕上げ方法です。
平らで強度が強く、駐車場などによく利用されます。
コンクリート整地のメリットやデメリットは以下の通りです。
コンクリート整地のメリットは固くて丈夫、見た目が平らできれいな点です。そのため、家の外構によく使用されます。
反対にデメリットはコンクリートが固まるのに数日かかること、取り除き作業や上から加工するのが難しいので気を付けましょう。
1-1-6.防草仕上げ
防草仕上げはしっかりと雑草を除去したうえで整地をしたのち、雑草が生えないように防草シートを被せる仕上げ方法です。
このときに雑草の根をしっかりと除去しないとのちに雑草が生えてくる原因となるため、丁寧な作業が必要になります。
防草仕上げのメリットやデメリットを見ていきましょう。
防草仕上げの最大のメリットは、雑草が生えるのを防げることです。
雑草の手入れは面倒になりがちなので、嬉しいですよね。
デメリットは、雑草の根をしっかりとらないと生命力の強い雑草が生えてくるということ、見た目がイマイチということです。
見た目が気になる方は防草シートを敷いたうえから人工芝などを敷くと改善されますよ。
1-2.整地方法ごとの費用相場一覧
整地の費用は、依頼する業者や整地の仕上げ方法、作業する土地の広さによって差があります。
「一覧で分かりやすくみれたらなぁ・・・」という方に向けて先ほどご紹介した整地の仕上げ方法の費用相場を以下の表にまとめました。
なお、出張費や諸経費などで相場一覧の金額よりも高くなるケースもあるので注意が必要です。
また、「1㎡あたりの値段だと自分の土地だといくらぐらいかかるのだろう?」と思う方もいるかもしれません。
そこで、それぞれの整地費用をさらに細かく見ていきましょう。
1-2-1.粗仕上げ(粗整地)
粗仕上げは1㎡あたり300〜600円が相場です。
今回ご紹介した整地の仕上げ方法のなかでも一番シンプルな方法なので、砕石整地の5〜10分の1の費用で済みます。
その他の整地の仕上げ方法と比較をしてもかなり安くできるのが特徴。
さらに平米あたりの料金を知ることで、具体的な費用相場がより分かりやすくなります。
粗仕上げはもっともコストのかからない方法なので、とにかく土地をある程度きれいにしておきたい方にぴったりです。
1-2-2.砕石整地(砕石舗装)
粗仕上げよりも細かい石や異物などを取るため、少し手間がかかります。
さらに砕いた石を乗せたあと、空気を抜くために転圧をかけるため、粗仕上げよりも費用が高くなります。
粗仕上げと比較するとかなり費用が違うことが分かりますね。
1-2-3.真砂土整地
真砂土整地は、粗仕上げをした整地の上に真砂土を乗せて転圧をしたものです。ものによっては砕石整地よりも費用を抑えられます。
1-2-4.アスファルト整地
アスファルト整地は、砕石整地をした上にアスファルトを乗せて固めたものです。
そのため、費用がやや高めになります。
1-2-5.コンクリート整地
コンクリート整地は砕石整地をしたものの上に強度を高めるための鉄筋やワイヤメッシュなどを入れ、コンクリート施工した整地です。
鉄筋やワイヤメッシュを入れるため、アスファルト整地よりも費用が高くなります。
1-2-6.防草仕上げ
雑草を根までしっかりと取ったのちに地面を平らにし、防草シートで仕上げる方法です。
粗仕上げよりもきれいに整地をして雑草が生えてこないように防草シートをのせる必要があるため、粗仕上げよりも費用が高くなります。
2.整地の費用相場より高額になりやすい4つのケース
先ほどは費用相場をご紹介しましたが、先ほどのものは、土地の広さに対してかかる費用相場になります。
もし環境が変わったり作業する内容が増えれば、もちろん金額も高額になっていきます。
「どんな作業が高額になりやすいの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
高額になりやすいケースは以下の4つです。
- 雑草の除去をした場合
- 斜面(緩やかな丘凌地)
- 抜根・石の除去
- 山林
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
2-1.雑草を除去した場合
「粗仕上げで雑草で抜いてくれるんじゃないの?コミコミの値段じゃないの?」と思いますよね。
しかし整地をする場合、除去に手間のかかるスギナやどくだみといった雑草が生えている、または雑草の量がかなり多い場合、追加費用がかかることもあるので気を付けましょう。
というのも、根っこが深いものだったり、雑草が生い茂っている場合、雑草を取るだけでもすごく手間になるためです。
このように通常の範囲を超えるようなレベルのものは追加費用がかかる可能性があるので気をつけましょう。
また、その際に出た雑草や残土の処分費用がかかる場合もあります。
一例ですが、残土処分に関しては以下の費用で設定されていることが多いです。
業者によって費用は異なるので、あくまで一例として知っておきましょう。
2-2.斜面(緩やかな丘陵地)
傾斜角度のある土地で整地となると、作業が難しくなる傾向にあります。そのため、費用が高額になりやすいケースの1つです。
また、傾斜角度がある一定を超えてきつくなるとさらに費用がかかる場合があります。
基本的な費用相場として1㎡あたり1~2万円程度かかることが多いです。さらに傾斜が15度以上となると1㎡あたり4万円前後になることもあるので覚えておきましょう。
2-3.抜根・石の撤去
整地する際に地面を掘ると出てきやすいのが大きな石や木の根っこ。
土のなかで眠っている石や大きな石など人力で取り除くのが難しいものや整地するところに木の根っこがあれば、抜かなければいけません。
また、石の種類や根っこの状態などにより追加費用がかかりやすい箇所でもあります。
それぞれについて解説していきますので、見ていきましょう。
2-3-1.抜根する
木を根っこから抜かずに木をそのままにしておくとハチの巣の発生、木が再生するなどさまざまなリスクがあります。
そのため、整地する際に木がある場合や土を掘った際に木の根っこがあった場合は追加費用がかかり、高額化しやすい傾向にあるので頭にいれておきましょう。
また、根が深いものほど抜くのが大変です。そのため、費用も高くなりがちな傾向にあります。
あくまで一例にはなりますが、木の抜根は以下の値段でおこなわれているところがあります。
このように木の根本の長さによって金額が変化するパターンもあるので覚えておきましょう。
2-3-2.石の撤去
石の撤去費用は、石の大きさや重さによって大きく費用が変動します。
また石は目に見えているところだけでなく土を掘ると、なかに眠っている石が見つかることもあります。
石の撤去費用の目安は、安いところだと1kgあたり15円、高いところだと40円程度。
例えば、50kgの石だと750~2,000円、100kgの石だと1万5,000~4万円という計算です。
石は重いものも多いので、「意外と高額になってしまった・・・」というケースがあります。
2-4.山林
山林は木の伐採や抜根だけでなく、基盤改良なども必要になる箇所。
整地する面積によっては大幅に高額化しやすいケースです。
山林の場合の費用は、1㎡あたり2~3万円が相場と言われています。
例えば100坪だと、200~300万円かかる計算となります。
このように山林のような土地を整地する際は、膨大な金額がかかりやすいです。
山林での作業は面積が広く、工程も大変なので、ほとんどの場合が高額化するという認識を持つとよいでしょう。
3.整地の具体的な費用を知りたい場合は実際に見積もりを取ってもらおう
整地の費用の相場を知った上で、「私の場合は、具体的にどれくらい金額がかかるのかな?」と思う方もいるでしょう。
残念ながら、具体的な費用は実際に業者が見積もりをしないと分かりません。
例えば、粗仕上げと一言でいっても、雑草が生い茂っている状態からの作業や木が根深い場合、費用が高くなる場合があります。
実際に現場の状況や何か埋まっている場合、一番シンプルな整地の仕上げ方法である粗仕上げでも思ったよりも高額になるケースがあります。
そのため、実際に整地してほしい土地に来てもらって見積もりをとることが大事になります。
その際、複数の会社から見積もりを取って把握するようにしましょう。
しかし、費用相場を見た現時点で「費用が高い・・・」と感じた方もいますよね。
そこで、整地費用を抑える方法やコツをご紹介しますので、費用を抑えたい方は要チェックです。
4.土地の整地費用を抑える2つの方法
土地の整地費用を抑える方法として2つの方法があります。
現時点で「思ったより高いな・・・」と感じている方でも、今回ご紹介する土地の整地費用を抑える方法を実践することで実際の費用を抑えることが可能です。
- 複数の業者で見積もりをとる(相見積もり)
- できる部分は自身で整地する
では、それぞれについて見ていきましょう。
4-1.複数の業者で見積もりをとる(相見積もり)
整地の見積もりは、最低でも3社から取りましょう。というのも見積もりは依頼する業者や現場によって変わります。
最低でも3社から見積もりを取ることで、それぞれの費用を見比べることができます。
見比べることによって明らかに費用が高いものがあるなど、違いがハッキリと分かります。
例えば、2社はきちんと明記されていて、費用も相場くらいで、残りの1社は「◯◯一式」となっていて異常に値段が高い場合です。
こういった「◯◯一式」という箇所は、詳しく説明をしてもらいましょう。
このように内訳をしっかりと理解をしたうえで依頼することが、費用を抑えるためには大切です。
4-2.できる部分は自分で整地する
整地費用は土地の状況によっても変わりますが、整地する範囲によっても金額は大きく変わります。
整地業者の方と話をして「この部分を自分ですると費用を抑えられますか?」「費用を抑えるにはどの部分が自分でできそうなところでしょうか?」と聞きましょう。
そして、話し合った上で自身で対処できるものは自身でおこない、コストを下げていくのがおすすめです。
5.質のよい整地業者選びの3つのポイント
整地業者は質のよいところを選ぶことが大切です。
安い費用の整地業者を選びたくなりますが、価格だけで選ばないように気を付けましょう。
高くても作業をきっちりしてくれないところ、安くても作業をきっちりとおこなってくれるところもあります。
できる限り作業はきっちりとおこなってもらいたいですよね。
そこで、質のよい整地業者を選ぶためには、以下の3つのポイントがあります。
上記のポイントを押さえて、質のよい整地業者を選びましょう。
5-1.見積もりの内訳がしっかりと記載されているか
業者に見積もりを取った際、料金の明細がしっかりと記載されているかチェックしてください。
例えば、明細が「◯◯一式」が多い場合やかなりおおざっぱだと感じた場合があったとしましょう。
こういった場合は、整地業者にきちんとした内訳を教えてもらうことが大切です。
それでも話をきちんと説明してもらえない場合は、あまりいい業者ではありません。
そういった業者のなかにはのちに追加費用ばかりとるなど、トラブルに発展する場合があるので要注意です。
このように明細を分かりやすく記載している業者や料金設定の明確な業者を選ぶようにしましょう。
5-2.対応がきっちりしているか
対応のよさも質のよい業者を選ぶ上で大切なポイントです。
「対応が悪かったけど、作業はきっちりしてくれるだろうと思って依頼したが、仕上がりがひどく、別の業者に依頼すれば良かった・・・」と後悔することも。
そこで、対応がきっちりしているかという以下の点にも着目してください。
対応に違和感を感じる場合などは「本当にこの業者に任せて大丈夫なのか?」などしっかり見極めていく必要があります。
このように対応にも着目して業者選びをしましょう。
5-3.施工実績を見る
質のよい業者選びには、施工実績を見ることも大切です。
整地の作業といえど、土地の状態などによっては臨機応変に対応しなければいけません。
例えば、実際作業する場所に大きな石はなさそうだったが、実はかなり大きい石が埋まっていて重機を手配して取り除かなければいけなくなった、ということなどですね。
施工実績が豊富な業者は、さまざまな状態の土地を整地してきています。
施工実績が豊富ということは、依頼もたくさん受けているということで、お客様から選ばれ続けている証拠でもあります。
また、施工実績だけでなく整地業者の口コミがある場合は口コミも見るようにしましょう。
6.まとめ
本記事では、整地の費用相場や高額になりやすいケース、業者を選ぶ際のポイントなどについてご紹介しました。
整地の費用は依頼する業者や整地の仕上げ方法、作業する土地の状態によって異なります。
そのため、具体的な費用を知るためには実際に現地を見てもらい、見積もりをすることが大切です。
またできるだけ安く、質のよい業者に整地してもらうことで大切なことをおさらいしておきましょう。
まずは整地の仕上げ方法ごとの費用相場の一覧です。
次に整地の費用を抑える方法と質のよい業者を選ぶポイントについておさらいしましょう。
この記事が整地の費用に関する悩みの解消に繋がると幸いです。
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