不動産の匿名査定とは?メリット・デメリットとおすすめサービス5選

「不動産を売ろうと思っているんだけど、営業電話がかかってくるのが嫌だなぁ」

「マンションの一室を売却したいけど、周りの人に知られずに査定をお願いしたいなぁ・・・」

このように売却を考えているけれど、はじめから不動産会社で査定してもらうことに対して抵抗があったり、不安に思ったりしていませんか?

そんな方におすすめなのが”匿名査定”と呼ばれる不動産売却の査定方法です。

不動産の匿名査定というのは、メールアドレスや最低限の物件情報を伝えるだけで、似た物件の売却事例を参考にし、おおよその査定額を算出してくれるサービスです。

不動産を匿名で査定できるおすすめのサービスは以下の通り。

不動産を匿名で査定できるおすすめのサービス

匿名査定サービスは、電話番号や住所などの個人情報を伝えることなく査定できます。そのため営業電話の心配もなく、気軽に査定ができます。

しかし匿名といえど、メールアドレスや多少の物件情報を入力するため、「本当に営業電話がこないの?」「個人情報漏れないかな・・・?」など不安になるもの。

そこで本記事では、以下の内容についてご紹介します。

  • 匿名査定とは
  • 匿名査定のメリットやデメリット
  • 他の査定方法との違い
  • 匿名査定がおすすめな人、おすすめでない人
  • 匿名査定サービスのおすすめサービス

最後まで読むことで、不動産の匿名査定を安心して使えるようになります。

ぜひご覧ください。

目次

1.不動産の匿名査定とは

「不動産の匿名査定にも種類があるの?」と思う方もいるでしょう。

  • AIによる匿名査定
  • 不動産会社による匿名査定

匿名査定には上記の2種類のものが存在します。

ほとんどはAIによる匿名査定ですが、不動産会社によって匿名査定がおこなわれているサービスもあります。

「それぞれどういったものなの?」と疑問に思う方もいるはず。

そこで、2種類の匿名査定の特徴について見ていきましょう。

1-1.AIによる匿名査定

AIによる匿名査定は、大まかな物件の情報を入力するだけの査定方法です。

短時間でおおよその価格を表示してくれます。

AIは人工知能のため、以下のような既存の取引データが保存されています。

[査定の判定基準の一例]

  • 所在地
  • 建築された年
  • 面積
  • 構造
  • 種類や用途
  • 居住状態など

そこから既存の取引データを比較計算し、立地や広さから自動で価格を算出してくれます。

マンションの場合は取引事例を、戸建て住宅は面積・築年・種類・構造などのデータから算出します。

また、利用するサービスによっては価格の推移予想をグラフ化してくれる便利なサービスもあるので、売却時期をある程度考えておくことも可能です。

人の手で計算するよりも圧倒的に早く結果が見られるので、「おおよそでいいからとりあえず知りたい!」「今すぐは売らないけれど、とりあえず値段を知りたい」という方はAIの匿名査定がおすすめです。

1-2.不動産会社による匿名査定

不動産会社による匿名査定は、不動産会社がフォームに入力された大まかな情報から物件の査定をしてくれるサービスです。

AIの場合と同様に以下の内容が判定基準となります。

[査定の判定基準の一例]

  • 所在地
  • 建築された年
  • 面積
  • 構造
  • 種類や用途
  • 居住状態など

上記の内容をふまえて人の手によって計算し、査定をおこないます。

AIの場合は瞬時におおよその価格が算出されますが、不動産会社による匿名査定は2日ほど時間を要するパターンが多いです。

不動産会社による匿名査定は、AIでは見落としがちな部分やAIには記載されていないような担当者の不動産売買の知識などを考慮して、より実際に近い価格を出してもらいやすい傾向にあります。

「急いではないけれど、不動産の担当者の持っている不動産売買の知識などを入れたうえで計算してほしい」という方に適しているでしょう。

2.不動産の匿名査定をするメリット

不動産の匿名査定にはいくつかメリットがあります。

メリットを知っておくことで「営業電話がこないかな・・・?」「個人情報は大丈夫かな?」といった不安もなくなり、安心して匿名査定を使えるようになります。

不動産の匿名査定をするメリット

匿名査定には上記のようなメリットが挙げられます。

それでは、それぞれのメリットについて見ていきましょう。

2-1.個人情報が守られる

匿名査定は個人情報が守られるので、家を売ろうとしていることを周りに知られたり営業電話などがしつこくかかってきたりすることがないため、個人情報が守られます。

というのも匿名査定は、メールアドレスと物件の簡単な情報があれば査定ができ、細かな住所や電話番号、名前などは必要ありません。

「メールアドレスを入力すると、メールで営業がくるのでは・・・」と思う方もいるかもしれません。

しかし、不動産の匿名査定サービスではメールアドレスを入力しても不動産会社にメールアドレスが知らされることはありません。

そのため、匿名査定は「査定しているのを周りに知られたくない」「営業電話がかかってくるのが嫌だ」「営業メールも困る!」という方も安心して使えます。

2-2.いつ・どこでも査定が依頼できる

匿名査定は、いつ・どこでも査定が依頼できる便利なサービスです。

インターネット環境さえあれば、パソコンからだけでなく、スマートフォンからも査定依頼できます。

物件の築年数や詳しい面積が分からなくても査定できるので、外出先の空き時間や深夜など昼夜問わず忙しい方でも手軽に査定額を知れます。

「とりあえず、大体の査定額を知りたい!」という急ぎの方でも問題ありません

このようにいつ・どこでも査定ができるといったメリットがあります。

2-3.査定額が早くわかる

匿名査定サービスは依頼をしてから数分~2日程度で査定額が分かります。

とくにAIによる匿名査定サービスの場合、情報を入力してから数分で分かるので便利です。

不動産会社の担当者が調べる場合は2日程度みておくと安心でしょう。

机上査定や訪問査定といった他の査定方法よりも圧倒的に早く査定額が分かるので、「とにかく早く査定額を知りたい!」という方におすすめです。

3.不動産の匿名査定をするデメリット

不動産の匿名査定には周りに知られず素早く査定できるメリットがありましたが、「逆にデメリットって何があるの?」と疑問に思う方もいますよね。

不動産の匿名査定をするデメリットとして挙げられるのが以下の2つです。

不動産の匿名査定をするデメリット

それでは、それぞれについて見ていきましょう。

3-1.正確性に欠ける

匿名査定は類似物件といったデータベースや大まかな立地、築年数などの情報に基づき、算出されます。

そのため、査定額が3000万円~3500万円とザックリとしていることが多くあります。

また、場合によってはそれ以上の金額の開きが出る場合もあるでしょう。

まず、正確な査定額を出すためには実際に物件の様子を見て、“リフォームをしている”“物件が築年数よりも傷みがある”“隣接している道路の交通量が多く、うるさい”などの細かい情報が必要になります。

しかし匿名査定では、これらの物件の詳細の入力ができません。

このように匿名査定はおおよその価格は分かりますが、具体的な物件の条件が分からないので、正確性に欠けるデメリットがあります。

「できるだけ正確な査定額を知りたい」という方は、匿名査定よりも机上査定や訪問査定を依頼する方が確かです。

3-2.売却を決心している人には不向き

匿名査定は、売却を決心している人には不向きといえるでしょう。

というのも匿名査定から査定額が出てもそのまま売却の話に進めることができないからです。

そもそも匿名査定では個人情報を提供していないため、不動産会社側からコンタクトを取ってくることはありません。

匿名査定をして「実際に査定してもらいたい!」となっても改めて再度こちらから連絡をし、本格的な査定をおこなってもらう必要があります。

売却を決めている方にとっては何度も査定を依頼するのは面倒ですよね。

そのため、「とりあえずどれぐらいの値段か知っておきたい」といった方には向いていますが、「売却をする!」とほぼ決心している方には向いていません。

売却を決心している場合は匿名査定ではなく、実際に物件を見てもらったうえで確実な査定額を出してもらえる訪問査定を利用しましょう。

このように匿名査定は、売却検討の初期にいる方向けのサービスと捉えておくとよいでしょう。

4.匿名査定と他の査定の違い

匿名査定の他に机上査定(簡易査定)、訪問査定の2つがあります。

「匿名査定と何がどう違うの?」「査定方法が色々あって分からない」と混乱してしまう方もいるでしょう。

匿名査定と他の査定方法の違いは以下の通りです。

匿名査定と他の査定方法の違い

匿名査定とそれぞれの査定方法の違いを詳しく見ていきましょう。

4-1.匿名査定と机上査定の違い

匿名査定と机上査定の違い

机上査定は実際に売却検討している物件の情報を知り、データのみで算出する査定の方法です。

匿名査定とは、実際に物件に訪問せず、データベースで査定する点が同じです。

匿名査定と机上査定(簡易査定)の大きな違いは、不動産会社が実際売却したい物件の住所や面積、築年数などの条件を知っているか、そうでないかの点です。

机上査定では過去の成約価格や周辺物件の売り出し価格なども参考にし、類似データをもとに査定します。

繰り返しにはなりますが、どちらも物件は見ずにデータベースでの算出です。ですが、机上査定は物件の詳しい状況を伝えるため、匿名査定よりも精度が上がります

また机上査定は不動産会社によって査定項目が異なるため、依頼する不動産会社によって査定額の精密さも異なります。

「より精密な価格を知りたい!」という場合は、複数社に机上査定をお願いしましょう。

4-2.匿名査定と訪問査定の違い

匿名査定と訪問査定の違い

訪問査定とは実際に売却検討している物件を訪問し、物件の細かな部分までしっかりと見て査定額を算出する、精度の高い査定方法です。

机上査定も売却検討している物件の詳細を知っている点については同じですが、訪問査定のように実際に訪問してより細かい部分の情報を知ることはできません。

匿名査定と訪問査定の大きな違いは、売却検討をしている物件を実際に見ているか、そうでないかの違いです

訪問査定は不動産会社の担当者が実際に物件を見ながら日当たり、リフォーム、建物の傾きなどの建物状態の確認や周辺の建物、土地の形状といったさまざまな基準から総合的に査定額を算出します。

ただし査定基準などは不動産会社やその担当者によって異なるので、複数の不動産会社に見積もりを取ることが大事になります。

匿名査定、机上査定よりも精度は高めですが、訪問査定では訪問日程の調節があるため、依頼から査定額が分かるまで数週間を要します。

5.不動産の匿名査定がおすすめな人・おすすめしない人

不動産の匿名査定がおすすめな人とおすすめでない人が存在します。

「おすすめな人はどんな人でそうでない人はどんな人なんだろう?」と疑問に思う方もいるでしょう。

おすすめでない人が匿名査定をすると結果的に見積もりを取り直すことになるため、ただの手間になってしまいがち。

なので、どういった人に匿名査定が必要なのかを知っておく必要があります。

それでは、それぞれについて見ていきましょう。

5-1.不動産の匿名査定をおすすめする人

不動産の匿名査定をおすすめする人は以下の4通りの人です。

  • すぐに売却する予定はないけど、とりあえず相場を知っておきたい
  • 周りの知人や親戚に査定をしているのを知られたくない
  • 不動産会社に個人情報を知られたくない
  • 営業電話がいらない

このように今すぐは売却する予定はない人、周りに知られたくない人などに匿名査定はおすすめです。

また、「いずれは売却するけど今のところはしない」「とりあえずおおざっぱな査定額を見てから決めたい」という人にも匿名査定は役立ちます。

5-2.不動産の匿名査定をおすすめしない人

不動産の匿名査定をおすすめしない人もいるので気を付けましょう。

不動産の匿名査定をおすすめしない人は以下の2通りの人です。

  • 売却を決心している人
  • すぐ売却したい人

上記のような人が匿名査定をすると結局査定し直すことになるため二度手間になったり、売却するまでに時間を要したりすることがあるのでおすすめしません。

このような方は匿名査定でなく、訪問査定が向いているといえるでしょう。

6.匿名で不動産の査定ができるサービス

さきほどは匿名査定がおすすめな人・おすすめでない人についてご紹介しました。

「私はすぐに売却する予定じゃないし、今の大まかな査定額を知りたいだけ!」

「僕は周囲の人に知られたくないから匿名査定からはじめてみたいんだけど・・・」

という方はこれからご紹介する匿名で不動産の査定ができるサービスをうまく活用しましょう。

匿名で不動産の査定ができるサービス

それではそれぞれについて見ていきましょう。

6-1.ライフルホームズ(LIFULL HOME’S)

LIFULL HOME'S

出典:ライフルホームズ

【ライフルホームズ(LIFULL HOME’S)の魅力】

  • 不動産会社が匿名で査定してくれるサービス
  • 平均4社、最大13社と他の匿名査定サービスよりも多く概算価格が届く
  • 複数の会社に匿名査定の依頼を出さなくてよい

ライフルホームズは不動産会社が匿名で査定してくれるサービスです。

マンション、土地、戸建てに対応しています。

依頼すると平均4社から最大13社の不動産会社が48時間ほどで概算価格を届けてくれます。

人気の物件だと30分~1時間で届くことも。

不動産会社の情報も一緒に届くため、詳しく話を聞きたい場合は自分から連絡する仕組みです。

入力した物件以外の情報は不動産会社に知られることはありません。

「自分で複数の会社に依頼するのが面倒!」という方におすすめのサービスです。

ライフルホームズのサービス

ライフルホームで匿名査定をする

6-2.スミタス(SUMiTAS)

スミタス

出典:スミタス

【スミタス(SUMiTAS)の魅力】

  • 10秒で価格表示されるため、おおまかな査定額を早く知れる
  • 物件条件をある程度入力するだけで相場価格がわかる
  • 所有物件と類似した物件の査定価格がわかる

スミタスの簡単10秒査定は、個人情報を入れずにある程度の物件情報を入れるだけで相場価格を見られるサービスです。

スミタスのサービス

入力した情報をベースに全国の売却査定ビッグデータから類似性の高い情報から価格を算出します。

手間なくサッと査定額を出したい」という方にぴったりのサービスです。

スミタスで匿名査定をする

6-3.HowMa (ハウマ)

ハウマ

出典:HowMa

【HowMa(ハウマ)の魅力】

  • 4,200万件を超える物件の査定実績がある
  • マンションの査定精度が高いと言われている
  • 最新の相場が毎月送られてくる

HowMaは、4,200万件を超える物件の査定実績がある匿名査定サービス。

戸建てとマンションに対応しています。

とくにマンション査定の精度が高いと言われています

AIが査定をするため、すぐに結果が出るのも嬉しいですね。

最新の相場が毎月送られてくるため、売却計画を立てやすく、売り時を逃しにくいメリットがあります。

HowMaではオンライン売却というビデオ通話で売り出しできるサービスもあるため、「売るかもしれない」という方にもおすすめです。

ハウマのサービス

HowMa(ハウマ)で匿名査定をする

6-4.イエシル(IESHIL)

イエシル

出典:イエシル

【イエシル(IESHIL)の魅力】

  • 首都圏に特化し、約9,000万件の賃貸情報や売買履歴といった膨大なデータを持つ
  • 最新の相場がリアルタイムで分かる
  • メールアドレスを登録すると未来の価格の推移予想が見られる

イエシルは、約9,000万件の賃貸情報、売買履歴といった膨大なデータをもとにマンションの査定をおこないます。

対応地域は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の4ヶ所。

マンション名や住所、最寄り駅から検索すると最新の相場がリアルタイムで分かる仕組みです。

また、メールアドレスを登録すると、部屋ごとの価格や未来の価格の推移などを見られるので便利です。ただし過去のデータの少ないマンションだと、精度は低めなので気を付けましょう。

「私の住んでるマンションのおおよその査定額をサクッと見たい!」という方にぴったりです。

イエシルのサービス

イエシル(IESHIL)で匿名査定をする

6-5.マンションナビ

マンションナビ

出典:マンションナビ

【マンションナビの魅力】

  • マンションに特化した匿名査定サービス
  • 優良な不動産会社2500社と提携している
  • 売却したいマンションの特性ごとにおすすめの不動産会社を最大9社紹介してもらえる

マンションナビはマンションに特化した匿名査定のサイトです。

AIが膨大な売買記録から最新の相場を算出し、「今の推定査定価格」が見られます。

この場合、個人情報の提供は不要なため、「個人情報を知られたくない!」という方にも安心です。

マンションナビでは、優良な不動産会社2500社と提携。

「ワンルームを得意とする不動産会社」「ファミリー向けのマンションを得意とする不動産会社」など売却したいマンションを得意とする不動産会社を最大9社紹介してくれます。

「今の推定査定価格」を見てから「やっぱり売却しようかな」と思った場合、個人情報を入力して一括査定をできるのも便利です。

マンションナビのサービス

マンションナビで匿名査定をする

7.まとめ

今回は、不動産の匿名査定についてご紹介しました。

匿名査定はメリットやデメリットなどをしっかり理解した上で使用すると安心です。

それでは、本記事のおさらいをしましょう。

本記事のおさらい

このようにメリットやデメリットを知ったうえで不安なく、有効に匿名査定を使いましょう。

本記事で安心をして匿名査定ができるきっかけとなると幸いです。

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この記事の制作体制
  • スムナラ編集部の編集長。常に物件購入者の方の役立つ情報をお届けできるよう日々努力している。

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