マンション売却は居住中がおすすめ!メリット・デメリット、売却時のコツを徹底解説

「居住しながらだとマンションの売却はしづらいのかな?」

「居住中にマンション売却する方法を知って、安心して売却を進めたい!」

このように空き家にしてからではなく、居住中にマンション売却をしたいと考えていませんか?

結論から言うと居住中のマンション売却は可能です。しかし、場合によっては余計な費用がかかってしまったり、内覧対応に思ったよりも疲れてしまったりとデメリットを多く感じてしまう可能性も少なくありません。

不安なく売却活動をおこなうためには、事前にメリットやデメリットを知ることで、居住中にマンション売却をするという選択が正しいかを判断することが大切です。

▼この記事を読んでわかること

  • 居住中にマンション売却をするメリットやデメリット
  • 居住中にマンション売却をするのがおすすめな人
  • 居住しながらできるだけ高値でマンション売却するコツ

ぜひ、最後までご覧ください。

目次

1. 居住中にマンション売却はできる!

居住中にマンション売却はできる!

「そもそも居住中にマンション売却ってできるの?」と不安に思うかもしれません。

結論からいうと居住中のマンション売却は可能です。

とくにマンションを売却して新居を購入する場合で、売却前に次の物件を購入してしまうと売却物件と購入物件の住宅ローンの返済負担が二重でかかってくる可能性が高くなります。

そのため、住み替えに伴う資金難のリスクを減らしたい方には居住中のマンション売却はおすすめです。

2. 居住中にマンション売却をする5つメリット

居住中にマンション売却をする5つメリット

マンションに居住しながら売却するには、メリットやデメリットを把握し、不安や疑問を取り除いたうえで売却活動をすることが大切です。

居住中にマンション売却をするメリットは以下の5つが挙げられます。

  • 内覧者の反応や人柄を直接見てから改善できる
  • 内覧者に判断材料を与えられる
  • 入居後の生活をイメージしてもらいやすい
  • 引っ越しまで生活環境を変えなくてよい
  • 賃料の二重払いをしなくてよい

それぞれについて見ていきましょう。

2-1.内覧者の反応や人柄を見てから改善できる

居住中にマンション売却するメリットとして、「内覧者の反応や人柄を直接見られる」ということが挙げられます。

内覧者の反応として以下のような様子が見られます。

内覧者の反応の例
  • どんな人が物件に興味を持ってくれているのか(ファミリーや独身の方など)
  • リビングの反応はよかったけど、キッチンの反応が微妙だった
  • 部屋の収納を見たそうだった

このようにどんな方が興味を持って、どんな反応をしているのかを自分の目で確かめることが可能です。

例えば、部屋の収納を見たがっていた内覧者の方がいたとしましょう。

そのときは見せられる状態でなくても、次からは収納を整えておき、見てもらっても大丈夫な旨を不動産会社の営業担当者に事前に伝えられます。

このように内覧者の実際の反応を見て、対応をどんどん改善していくことができるため、内覧後の成約確度もあがっていくでしょう。

また、購入者の生の視点を把握できることで、値引き交渉や売買契約締結をスムーズに行うことも可能です。

購入者の反応が分かり、安心して契約を進められることも大きなメリットでしょう。

内覧者のリアルな反応を見られるのはマンション売却において強みとなります。

2-2.内覧者に判断材料を与えられる

居住中にマンション売却をするメリットとして、内覧者に判断材料を与えられるということが挙げられます。

内覧の立ち会いの際に、内覧者に住まい手視点で住みよいと感じている点や物件ならではの魅力を直接アピールすることが可能です。

内覧者の方にとって実際に住んでいる人から聞く感想は貴重な判断材料になります。不動産仲介会社といった第三者ではなく、住まい手本人から聞く話はもっとも信頼できる情報といえるでしょう。

また、内覧の際の対応がよければ「住んでいる人の人柄が良かったので、この人からなら安心して購入できそう!」など内覧者によい印象を与えられるのもメリットです。。

2-3.入居後の生活をイメージしてもらいやすい

居住中にマンション売却をする場合は、内覧者に家具などが置いてある実際の生活空間に近い状態を見てもらえます。

空き家の内覧の場合は家財などは揃っていないため想像力で埋めるしかなく、「住んだときのイメージがしづらい」と思うこともあるかもしれません。

しかし居住中の場合は、生活感がある状態を見られるので、実際に購入して住んでいるイメージを浮かべやすくなります。

「この位置にテーブルとソファーを置けそう」など実物を見ながら考えられるため、内見時は広いと感じたけれど物を置いたら「思った以上に狭くなってしまった」といった失敗を減らすことが可能です。

2-4.引っ越しまで生活環境を変えなくてよい

居住中にマンションを売却すると、引っ越しまでは生活環境を変えなくてよいです。

生活環境が変化することで、ストレスを感じる場合もあり、引っ越しをしてからマンションを売却するとなると、生活環境が変化した状態で売却に関する手続きが必要なため、負担が大きく感じる方もいるでしょう。

また、新居へ入居するまでに仮住まいを利用する場合には、引っ越しの回数が増えてしまうため、ただでさえ引っ越しは負担の大きい引っ越しの回数が増えてしまいます。

毎日通勤や通学をする人ならば余計に、生活環境が頻繁に変わることは少なからずストレスに感じるかもしれません。

しかし、マンションを居住中に売却することで、仮住まいを用意しなくてもよくなります。

生活環境の変化によるストレスを軽減したい場合には、居住しながらのマンションの売却がおすすめです。

2-5.賃料の二重払いをしなくてよい

マンションに居住せず、空き家状態で売却したい場合、売却よりも先に次の住居を見つけなくてはいけません。

売却よりも先に次の住居を購入するため、新居の住宅ローン支払いが発生してしまいます。当然、現在のマンションの住宅ローンが残っている場合は支払いが続きますから、売却物件と新居の両方の住宅ローンを支払う、二重払いの状態になる可能性が高くなります。

そのため、居住中にマンションを売却することで、二重払いの負担がなくなるのは大きなメリットといえるでしょう。

3. 居住中にマンション売却をする5つのデメリット

居住中にマンション売却をする5つのデメリット

「内覧者の反応を見て改善点が分かるし、家をきれいに片付ける意識もつくから居住中のマンション売却がいいかも」と感じた方もいるでしょう。

居住中のマンション売却にはメリットがたくさんありますが、デメリットが存在するのも事実です。主なデメリットは以下の5つです。

  • 仮住まいが必要になる可能性が高い
  • 内覧の日程調整しにくい場合がある
  • 内覧者に物件を気軽に見てもらいにくい
  • 家を綺麗に保たなければいけない 
  • 居住中内覧がストレスになる可能性が高い

不安なくマンション売却するためにも、デメリットもしっかりと見ていきましょう。

3-1.日程を調整しにくい場合がある

基本的に内覧の日程は不動産会社の営業担当者が事前に双方の希望をすり合わせて調整してくれます。

ですが、売主(居住している人)、内覧希望者ともに多忙な場合には双方の希望する日にちがなかなか合わないというケースもあります。

内覧をおこなう際、不動産会社の担当者が案内をしてくれますが、売主は立ち会いが必要です。

常に家に誰かがいる場合は問題はありませんが、共働きで忙しい場合などは対応が難しい場合もあるでしょう。また居住中の場合は、家の中が散らかっていて内覧できる状態にない可能性も高くなります。

しかし、内覧にたくさん来てもらうことが早く・高く売るコツでもあるので、できるだけ売主が内覧希望者の日程に合わせることが大切です。

このように居住中のマンション売却では内覧の日程が合わず、調整しにくい場合があるというデメリットを知っておきましょう。

3-2.内覧者に物件を気軽に見てもらいにくい

居住中のマンションは、人が住んでいるということもあって、内覧のハードルが高い傾向にあります。

「人が住んでいるところに訪問して、見て回るのは少し抵抗がある」

「収納の中も見たいけれど、見せてもらうのは気が引ける」

いざ内覧に至ってもこのように遠慮をされてしまうことが多くあります。空き家であれば気兼ねなく見学できるのですが、居住中の場合は内覧者としても「家にお邪魔する」感覚になってしまうのです。

そのため、内覧中は気軽に見てもらえるように内覧者の視界に入らない、あるいは積極的に声をかけて相談しやすい雰囲気をつくるなどの気遣いが必要でしょう。

3-3.家を綺麗に保たなければいけない

マンションを売却する場合、居住中かどうかに関わらず内覧希望が急に入ることがあります。

部屋が散らかった状態では内覧者からの印象が悪くなるため、内覧前には家を綺麗にしておく必要があります。急な内覧希望にも対応できるようにするためには、生活しながらでも常に家を綺麗に保っておく必要があります。

家の掃除や片付けが苦手な人にとっては負担に感じるでしょう。

3-4.居住中内覧がストレスになる可能性が高い

居住中に内覧があると、部屋を綺麗にする必要があったり、内覧の日程を調整したり、内覧者と話をしたりと売主としての対応が多くなる傾向があります。

また、居住中の内覧は、他人を自分の家に入れることになるため、人によっては大きなストレスを感じるでしょう。

無理して居住しながら内覧希望に応じ疲弊してしまうより、一度所有マンションから出てしまう方が心理的にも身体的にもラクな場合もあるため、自身のケースに合わせて総合的に判断することをおすすめします。

3-5.仮住まいが必要になる可能性が高い

2-4.引っ越しまで生活環境を変えなくてよい」では仮住まいを探す手間が省けるとお伝えしましたが、タイミングによっては仮住まいが必要になる場合があります。

例えば、「マンションの売却はうまくいきそうだけど、新居がなかなか見つからない」「マンションの引き渡しと、新居への入居のタイミングが合わない」といった場合です。

仮住まいを用意するとなると手間がかかりますし、仮住まいへと新居への2回、引っ越しが必要になります。引っ越し費用や家賃負担も決して軽いものではありません。

このように居住中のマンション売却は、仮住まいが必要になるリスクがあることは覚えておきましょう。

4. マンション売却を居住中にするのがおすすめな理由とは

マンション売却を居住中にするのがおすすめな理由とは

「結局マンション売却って居住中にするのがよいの?家を空き家にしてからの方がよいの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

マンションを「居住中」に売却するのがおすすめな

理由として以下の2つが挙げられます。

  • 住み替えの資金計画が立てやすい
  • 希望価格で売却しやすい

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

4-1.住み替えの資金計画が立てやすい

居住中にマンション売却をして売却価格を確定することで住み替えの資金計画をより明確に立てられます。

売却前に新居を購入する場合は、売却価格がいくらで、ローン残債を踏まえて手元にいくら残るのかは売却が確定するまでわかりません。

その結果、思ったより売却価格が安くなってしまい、ローン負担が苦しくなるケースもあるのです。

また、ローン残債などを考慮しながら資金計画を立てることで、予算に見合った新居を選ぶことができ、より安心して次の住まい探しを行いやすくなるでしょう。

4-2.希望価格で売却しやすい

居住中のマンション売却は、希望価格で売却しやすいため、おすすめです。

なぜなら、先に新居を購入している状態や空き家状態にしてから売りに出す場合よりも余裕をもって対応できるからです。

「早く売らなければいけない」という焦りがないので、買主からの値下げ交渉に対しても無理をする必要がありません。

また、売却前に新居を購入すると、二重ローンになる期間が発生する可能性もあります。

リスクを避けながら希望価格で売り出しやすいのが居住中のマンション売却になります。

5. 居住中にできるだけ高くマンション売却する4つのコツ

居住中にできるだけ高くマンション売却する4つのコツ

居住中にできるだけ高くマンション売却するには、以下の4つのコツがあります。

  • 内覧前の掃除を徹底する
  • 優秀な不動産会社と契約する
  • 内覧者からの質問に適切に答える
  • 最小限の人数で対応する

「居住中にマンション売却することに決めたけれど、できるだけ高く売りたい」「できるだけ高く売れる方法があれば知りたい」という方は必見です。

5-1.内覧前の掃除を徹底する

居住中にマンションをできるだけ高く売るコツの1つとして、内覧前の掃除を徹底するということが挙げられます。

内覧時にきれいな状態でないと、部屋が狭く見えたり、物件のよさが伝わらなかったりするというデメリットがあります。

せっかく売れる可能性が高い物件であるにもかかわらず、内覧前の掃除を怠ったことで物件のよさが伝わらず、売る機会を逃してしまうこともあるかもしれません。

そこで内覧前には以下の点を意識してください。

内覧前のお掃除チェックリスト
玄関 □靴などは最小限に片付け、床や棚はきれいに掃除する
キッチン

□調味料やお皿を片付け、コンロシンク回りを清潔にする

□生ゴミ臭に気を付ける

リビング

□床や机に不要なもの置かずにキレイにしておく

□広く見えるように床の面積は大きく見せるようにする

□ペット臭や生活臭がないよう換気する

寝室などの居室

□床にものを散らかさない

□ベッド周りは整える

□クローゼットも見られてもよいと思う程度に整理しておく

お風呂・洗面所

□水垢やカビなどを除去する

□シャンプーや石鹸などを散らかしっぱなしにしない

このように基本的な掃除をするのはもちろんのこと、自分が内覧者の気持ちになってどこを見るかを考えながらきれいにしていくとよいでしょう。

5-2.優秀な不動産会社と契約する

マンションをできるだけ高く売るコツとして、優秀な不動産会社と契約するということがあります。

しかし、優秀といっても業績だけを見るわけではありません。

営業力が高く、内覧時などの接客態度のよい会社を選んでください。

とくに内覧時の対応のよさは大切です。なぜなら内覧の際、売主が説明をしていくわけではなく、不動産会社の営業担当者が説明や案内をしてくれるからです。

SNSや企業ホームページの口コミ、査定時の接客態度などを見て、複数社を比較した上で契約する不動産会社を決めましょう。

5-3.内覧者からの質問に適切に答える

内覧者からの質問にしっかりと答えることもマンションを高値で売却するには大切なことです。

内覧には購入を積極的に検討している方が来るので、前の住人の人柄がよいと物件自体の印象もよくなります。

そのため、質問をされたときなどは丁寧に、誠実に受け答えをすることが大事です。

例えば、「この物件で住みにくいところはありましたか?」と聞かれた場合「そこまでなかったかな」と曖昧な答えを言うよりも、「買い物をしたあとの家事動線が私にはやりにくかったです。玄関から冷蔵庫までが遠くて荷物を運ぶのが大変でした」といったように具体的に答える方が好印象を与えられるでしょう。

適当に答えたり無愛想だったりすると、「前の住人さんのイメージが悪いからあんまり住みたくないな……」と思われることがあるかもしれません。

過度に取り繕う必要はありませんが、相手に不快感を与えないようにはしたいところですね。

5-4.最小限の人数で対応する

居住中のマンション売却のコツとして、最小限の人数で対応するということが挙げられます。

なぜなら、家に人が多いと内覧者に対して以下のような弊害があるからです。

内覧時の際、家に人が多いと考えられる弊害
  • 家が狭く見える
  • 内覧者に圧迫感や緊張を与えてしまう
  • 集中して内覧できない

そのため、できるだけ最小限の人数で対応し、その他の家族は出かけるなどの気遣いをすることが大切です。

6. まとめ

まとめ

本記事では、居住中のマンション売却についてご紹介しました。

メリットやデメリットを知ったうえで、不安なくマンション売却をおこなうことが大切です。

そこで本記事のおさらいをしましょう。

本記事のおさらい
居住中にマンション売却するメリット
  • 内覧者の反応や人柄を見てから改善できる
  • 内覧者に判断材料を与えられる
  • 入居後の生活をイメージしてもらいやすい
  • 引っ越しまで生活環境を変えなくてよい
  • 賃料の二重払いをしなくてよい
居住中にマンション売却するデメリット
  • 日程調整しにくい場合がある
  • 内覧者に物件を気軽に見てもらいにくい
  • 家を綺麗に保たなければいけない
  • 居住中内覧がストレスになる可能性が高い
  • 仮住まいが必要になる可能性が高い

居住中にマンション売却するのがおすすめな人

  • 住み替えの資金計画がスムーズ
  • 希望価格で売却しやすい

【居住中にできるだけ高くマンションを売却するコツ】

  • 内覧前の掃除を徹底する
  • 優秀な不動産会社と契約する
  • 内覧者からの質問にしっかり答える
  • 最小限の人数で対応する

居住中にマンションの売却活動をおこなう際、参考になれば幸いです。

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  • スムナラ編集部の編集長。常に物件購入者の方の役立つ情報をお届けできるよう日々努力している。

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