不動産エージェントとは|仲介会社との違いと見分け方を解説

中古マンションの売買を検討していると「不動産エージェント」という言葉を目にすることがあります。不動産エージェントとは、担当者個人のスキルを使って不動産取引をサポートする専門家です。

中古マンションの取引では住宅ローンや物件の見極め、税制や法律など、必要な知識が多岐にわたるため、売買を任せる担当者次第で結果が変わります。だからこそ、誰に頼むかが重要です。

この記事では、不動産エージェントと仲介会社の違い、メリット・デメリット、信頼できる担当者の見分け方を紹介します。中古マンション売買の心強いパートナーをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

執筆者プロフィール
杉山 明熙
宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士

元不動産営業のWEBライター。不動産会社で店長や営業部長として12年間勤務し、売買仲介・賃貸仲介・新築戸建販売・賃貸管理・売却査定等、あらゆる業務に精通。その後、不動産Webライターとして大手メディアや不動産会社のオウンドメディアで、住まいや不動産投資に関する記事を多く提供している。不動産業界経験者にしかわからないことを発信することで「実情がわかりにくい不動産業界をもっと身近に感じてもらいたい」をモットーに執筆活動を展開中。

本記事の内容は2026年10月8日時点の情報に基づいており、不動産市場の状況や関連法規、税制などは将来変更される可能性があります。最新の情報については、公式の情報源をご確認ください。

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不動産エージェントとは?

不動産エージェントとは、会社の看板ではなく担当者個人のスキルが評価される、取引をサポートする専門家です。「エージェント」には代理人という意味があります。

不動産エージェントは物件を紹介するだけでなく、資金計画の提案や価格交渉、契約条件のすり合わせなど、依頼主に寄り添ったサポートを行います。アメリカでは不動産取引の多くをエージェントが担っており、日本でも同じスタイルの取引も多くなってきました。

杉山

従来の仲介会社と似ているようで違うため、違いを理解しておけば、自分に合った依頼先を選びやすいでしょう。 

不動産エージェントと仲介会社との違い

不動産エージェントと仲介会社は、どちらも不動産売買をサポートする専門家ですが、細かい部分で違いがあります。具体的に何が違うのかをみてみましょう。

「両手取引」と「片手取引」

不動産エージェントと仲介会社は、仲介の形が「両手取引」か「片手取引」かに違いがあります。

両手取引とは売主と購入希望者の両方を担当し、双方から仲介手数料を受け取る形です。仲介会社は両手取引で依頼を受けるのが一般的です。ただし、売主は高く売りたい、買主は安く買いたいと希望するため、同じ担当者が両方の希望をかなえるのは簡単ではありません。

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一方、不動産エージェントは片手取引が基本です。売主か購入希望者のどちらか一方だけをサポートし、その人の利益を軸に価格や引き渡し時期を交渉するため、有利な条件を得やすくなります。

付帯サービス

取引時の付帯サービスにも違いがあります。仲介会社は組織で動くため、取引時にさまざまなサービスを付けられます。期限までに売れなければ自社で買い取る売却保証、購入希望者を探さずに直接買い取る買取、引き渡し前の簡単な補修や清掃などが代表例です。

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一方、不動産エージェントは個人で活動する分、このような付帯サービスを用意していない場合がほとんどです。そのため、買取や売却保証などの付帯サービスを受けたいのなら、資金力のある仲介会社の方が向いています。

地域情報に精通しているか

担当者がそのエリアをどれだけ知っているかという点も違いの1つです。仲介会社のなかには異動や転勤があり、配属されたばかりの担当者がエリアの空気感を把握していないこともあります。

その点、不動産エージェントは自分で活動エリアを決め、そこに腰を据えて実績を積む働き方です。

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同じ駅の北口側と南口側の相場の違いなど、細かい差まで把握しているエージェントも存在します。

不動産エージェントを利用するメリット・デメリット

不動産エージェントに依頼すれば必ず良い結果が得られるという訳ではありません。ここでは、不動産エージェントを利用するメリット・デメリットを紹介します。

不動産エージェントを利用するメリット

不動産エージェントを利用する際のメリットは、経験を積んだ担当者にサポートを依頼できることです。不動産エージェントとして個人で活動を続けるには、知識や交渉力が欠かせません。誰が担当になるかわからない仲介会社と比べれば、安心感のある担当者がつく可能性が高いでしょう。

さらに、「この物件を売らなければならない」というノルマがないため、第三者の視点でアドバイスをもらいやすいのもメリットです。「このマンションは管理状態に不安があるので見送りましょう」のような率直な助言も期待できます。

杉山

また、不動産エージェントを利用すれば、契約を急かされず自分のペースで検討しやすいのも魅力です。

不動産エージェントを利用するデメリット

不動産エージェントを利用することにも、デメリットがあります。どうしても担当者ごとに得意分野が分かれやすいことです。中古マンションを長く扱ってきた担当者もいれば、土地や投資物件を専門にする担当者もいます。

また、不動産エージェントとして活動している個人は、まだ少なく、特に地方では選択肢が限られています。

杉山

不動産取引の仲介手数料には、宅建業法によって上限額が定められています。報酬はこの範囲内に収まるのが原則です。しかし、不動産エージェントを利用する場合には、別途コンサルティング料を求められるケースもあるため、利用前に費用の内訳を確認すると安心でしょう。

不動産エージェントを選ぶ際のポイント

ここからは、不動産エージェントを選ぶ際の基準を3つ紹介します。これは、エージェントだけでなく仲介会社の担当者を選ぶ際にも共通して役立つ視点です。

知識や経験が豊富である

不動産取引では法律や税金、住宅ローンなど、幅広い知識や経験が必要です。そのため、まず、専門知識の幅や経験の豊富さが選択のポイントになります。

判断材料の1つが、重要事項調査報告書を見せてくれるタイミングです。重要事項調査報告書には、管理費や修繕積立金の額、滞納状況、大規模修繕の予定など物件の状態を正しく判断するための重要なデータが記載されています。内見の前に重要事項調査報告書を提示し説明してくれる担当者なら、都合の悪い情報も隠さない誠実さがあると判断できます。

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逆に、重要事項調査報告書の閲覧を希望しても「契約が決まってからしか見せません」などと、開示を後回しにする担当者には注意が必要です。

エリアの情報をよく知っているか

担当するエリアの情報に精通しているかも、不動産エージェントを見極めるポイントです。

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「このあたりで購入するなら、どのエリアがおすすめですか」という質問に、詳細な地名や物件名を伝えてくれる担当者であれば、その地域に精通している可能性が高いでしょう。

依頼する物件が得意な領域か

自分の求める物件と担当者の得意分野が合っているかどうかも判断基準です。同じ不動産でも、中古マンション、戸建て、土地などでは、見るべきポイントや交渉のコツが違います。

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例えば、タワーマンションの取引を数多く手がけてきた担当者は、郊外の古家付き土地には同じ力を発揮できないかもしれません。担当者の得意分野を知るためにも、過去にどんな物件をいくつ扱ってきたのかを、遠慮せずに質問するのも大切です。

まとめ

今回は、不動産エージェントの役割や仲介会社との違い、選ぶ際のポイントを解説しました。

不動産エージェントは、売主か購入希望者のどちらか一方をサポートするのが基本で、経験を積んだ担当者から中立的なアドバイスを受けられるのが魅力です。一方で、買取や売却保証などの付帯サービスは受けられないことが多く、得意分野も違うため、依頼する前に得意分野や実績を確認しておくことが重要です。

特に、中古マンションの売買は、仲介側とユーザーの間で情報の差が大きく、担当者の知識量で結果が変わります。エージェントか仲介会社かに関わらず、重要事項調査報告書を内見前に見せてくれるかどうかは、その担当者の誠実さを見極める判断材料になるでしょう。

スムナラは仲介会社でありながら、専任担当者が購入から売却まで一貫してサポートする体制を整えています。仲介会社としての実績や安心感と、エージェントのような手厚いサポートを両立しているのが強みです。中古マンションの豊富な取引実績をもとに、重要事項調査報告書の無料解説も承っています。中古マンション選びで失敗したくない方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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